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2021年8月20日
日産、新型スポーツカー「Z」を発表──歴代モデルと同様に「手が届くスポーツカー」として進化|日産
パワートレインは最高出力405psの3リッターV6ツインターボ
どんな道を走っていても、ドライバーが常にクルマとのつながりを感じられることは、1969年にデビューした初代モデルから受け継がれる「Z」の特徴。新型「Z」のチーフプロダクトスペシャリストである田村宏志氏は「目指したのは、史上最高の『Z』をつくることでした。これまで『Z』は常に進化し、人の本能を刺激することで、ワクワクするドライビングを提供し続けてきました。新型『Z』は、パワフルで俊敏なだけでなく、ドライバーとの一体感をさらに高め、最高の『ダンスパートナー』となることを目指しました」とコメントしている。
搭載する新開発の「VR30DDTT」型3リッターV6ツインターボエンジンは、最高出力405ps、最大トルク475Nm/5,600rpmを発生。出力を大幅に向上しながら、シャープでスムーズなレスポンスを実現した。
トランスミッションは、6段MTと9段ATを採用。6段MTは、大トルクのVR30DDTTエンジンに対応するため、クラッチディスクとギヤトレインを強化。また、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、ドライバーの意のままのスムーズなギアチェンジを可能にした。
一方の新開発9段ATは、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを実現。また、通勤や高速道路でのロングドライブに最適なスタンダードモードと、ポテンシャルを最大限に引き出すスポーツモードが選択できる。スポーツモードは、より速い加速制御に加え、ステアリングやVDCに専用制御を採用することで、ワインディングロードをキビキビと駆け抜けるのに最適な設定としている。
また、日産の後輪駆動車として初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速性能のポテンシャルを最大限発揮するアドバンストローンチアシストコントロールシステムを搭載(AT全車、MT車は「Performance」グレードのみ)した。
ダイナミクス面では、高速走行時やコーナリング時にレスポンスの高いハンドリング性能を実現するため、ボディ剛性を高め、ラックアシストタイプEPSやワイドフロントタイヤなどを採用することで、コーナリング性能が最大13%向上した。
また前後のダンパーに、新設計の大径モノチューブダンパーを採用。減衰力を現行より約20%低減させることで路面突起乗り越し時のショックを低減すると同時に、モノチューブ式の強みである高応答性を活かすことで路面追従性が向上し、高い操縦安定性を実現した。アルミ製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションは、キャスター角を増やすなどしてジオメトリーを変更し、直進安定性が向上している。
2022年春に発売される米国市場向けの新型「Z」には、「Sport」と「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」を用意。「Proto Spec」には、専用の黄色いブレーキキャリパー(Zロゴ付)、ブロンズカラーのアルミホイール、黄色がアクセントの本革シートと、黄色のステッチをインテリアの随所に採用している。一方、日本仕様である「フェアレディZ」は2021年冬に発表する予定という。
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