ポルシェ初の電動SUV「タイカン」がニュル最速新記録を達成|Porsche
CAR / NEWS
2019年8月29日

ポルシェ初の電動SUV「タイカン」がニュル最速新記録を達成|Porsche

Porsche Taycan|ポルシェ タイカン

ポルシェ「タイカン」がニュルブルクリンクで7分42秒の記録を達成

ポルシェA.G.は、初のフルEVスポーツカー「タイカン」が、9月のワールドプレミアを前にドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、フルEV4ドアスポーツカーとして最速となる7分42秒のラップタイムを記録したと発表した。

Text by YANAKA Tomomi

インテリアの詳細も明らかに

“世界一過酷なサーキット”と評されるニュルブルクリンクの北コース(ノルトシュライフェ)20.6kmのタイムアタックで7分26秒を記録したプロトタイプのポルシェ「タイカン」。今回のアタックを含めて、9月の世界初披露を前にさまざまなテストが繰り返されてきている。

タイカンは、2つのモーターを前後のアスクルに備える四輪駆動モデル。これまで通常のEVでは400Vが一般的だったのに対し、タイカンは史上初めて800Vシステムが備えられた。また3チャンバー エア サスペンションとアダプティブ エア サスペンションからなる「ポルシェ 4D シャシー コントロール」が与えられている。

ポルシェでは、ラップタイムに大きく影響する電力エネルギーの温度管理プロセスを知るため、タイカンの開発初期からノルトシュライフェのテスト走行をシミュレーターで重ねてきたという。

このほかにもタイカンは0-200km/hテストを連続26回行い、平均所要時間10秒以下を記録したほか、最高気温42度、路面温度54度という過酷な状況のなか、イタリア・ナルドサーキットでの24時間連続走行で3,425kmにわたる距離を走破するなど、タフなテストを繰り返した来た。
またタイカンのインテリアについても詳細が明らかになった。

着想の源となったのは1963年に登場した初代「911」のダッシュボード。操作を素早く行えるようドライバー中心に考えられ、メーターパネルはポルシェ特有の丸形メータ表示も可能な湾曲した16.8インチ ディスプレイで構成される。

メータパネルには、丸形メータを表示するクラシックモードのほか、マップモードをはじめ、速度や道路標識、最小化した矢印によるナビゲーション指示など重要な運転情報のみを表示するピュアモードなど、4種類から選択できる。

ダッシュボードは翼をイメージさせるよう左右に広がり、中央の10.9インチ インフォテイメント ディスプレイに加え、オプションでパッセンジャー ディスプレイも組み合わせられるという。

スイッチやボタンなどは大幅に削減され、タッチ操作や「ヘイ、ポルシェ」と呼びかけ、コマンドに対応するボイスコントロール機能を装備。直感的な制御ができるようになったとポルシェでは謳う。さらに、センターコンソールにも8.4インチのタッチパネルが与えられ、エアコンの設定などをおこなうことができたり、ナビの入力もできるのだそうだ。

素材は従来のレザーに加え、オリーブの葉をなめし工程で使用するクラブレザー「OLEA」やリサイクル繊維を使ったレザーフリーのインテリアも可能となる。

まもなく全貌が明らかになるタイカン。その時を待ちたい。
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