レクサス初となるバッテリーEV専用モデル「RZ」がワールドプレミア｜LEXUS

LEXUS RZ｜レクサスRZ

レクサス初となるバッテリーEV専用モデル「RZ」がワールドプレミア

レクサスは4月20日、バッテリーEV（以下、BEV）専用モデルとなる新型「RZ」の詳細を世界初公開した。

Text by HARA Akira

乗って安心感があり、触れて心地よく、操って楽しいBEVを目指して

RZのボディサイズは全長4,805×全幅1,895×全高1,635mm、ホイールベース2,850mmで、BEV専用プラットフォーム（e-TNGA）の採用に加え、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元や、軽量かつ高剛性なボディの実現により、車両の基本性能を大幅に進化させたという。

搭載するパワートレインは、フロント150kW、リア80kWの2モーターで、電動化技術を活用した4輪駆動力システム「DIRECT4」で4輪を駆動。同じプラットフォームを採用するトヨタ「bZ4X」やスバル「ソルテラ」の4輪駆動モデルが前後とも80kWのモーターを採用しているのに対して、大幅なパワーアップが図られた。バッテリー容量は71.4kWhで、J-WLTCモードでの航続距離は約450km（開発目標値）となっている。

走行面では、ドライバーの意図に忠実な車両コントロールを可能にしたステアリング制御と、航空機の操縦桿のような形状のステアリングを持ったステアバイワイヤシステムを採用したモデルも設定。さらに、ドライバーへクルマの状態変化を自然に伝える音作りも追求した。これらの作り込みをレクサスの新たな開発拠点となるToyota Technical Center Shimoyama（TTCS）で行い、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」を進化させたとしている。

エクステリアデザインでは、BEVならではのシームレスな加速感とトルキーな躍動感を表現。スピンドルグリルも、内燃機関の冷却などの必要がないBEVの機能的な進化や更なる空力性能向上を目指して、「スピンドルボディ」という塊感のあるボディと一体となった造形とし、新たなデザインの方向性とBEVらしさを両立した。

またインテリアデザインでは、SDGsやサステナブルなモビリティを中心に考え、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない、感性に響く空間づくりにこだわり、機能的本質を追求したシンプルな設えの中にも、モノづくりの細やかさや上質さを感じられる空間を実現。「Tazuna Concept」を織り込んだコックピットや、空間開放的な空間づくりに寄与するパノラマルーフ、レクサス初採用の輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムが、快適な室内空間を提供する。

Lexus Electrifiedの渡辺剛チーフエンジニアは、「カーボンニュートラル社会の実現に向けて、『クルマ屋レクサス』が取り組むべきことは、自然や地球環境を大事にしながらも、楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。RZでは、乗って安心感があり、触れて心地よく、操って楽しい、そんなレクサスらしいBEVの実現を目指したいという想いで開発を進めてまいりました。今後も、お客さまにレクサスならではのBEVの走りや新しい体験のご提供を目指して、挑戦を続けてまいります」とコメントしている。

Spec

LEXUS RZ（プロトタイプ）