アストン×ブラフ･シューペリアが共同開発したスーパーバイクが走行テストを開始｜ASTON MARTIN / BROUGH-SUPERIOR

ASTON MARTIN / BROUGH-SUPERIOR AMB001｜アストンマーティン / ブラフ･シューペリアAMB001

アストン×ブラフ･シューペリアが共同開発したスーパーバイクが走行テストを開始

アストンマーティンとイギリスのバイクブランド、ブラフ･シューペリアは、2社で共同開発した100台限定のスーパーバイク「AMB001」の走行テストを、仏ポーアルノス･サーキットで開始したと発表した。AMB001は、サーキット専用に設計･開発したモーターサイクルで、伝統的なアストンマーティン･カモフラージュモデルのカラーリングを施しており、最初の納車は2020年の年末を予定しているという。

Text by HARA Akira

限定100台で希望小売価格は108,000ユーロの予定

開発プロセスで最も重要なプロトタイプによるサーキットでのテストは、開発チームがシャシーの形状やエルゴノミクス、走行特性などを検証。アストンマーティンのビークルダイナミクス･エンジニアが車両の特性を“読み取る”のと同様に、ブラフ･シューペリアのテストライダーも、モーターサイクルの全体的な挙動やコーナリング特性、ブレーキ、加速といったパフォーマンスのすべての領域をフィードバックしているという。

また、並行して行われたエンジンのベンチテストでは、180hp（134kW）を発生する、量産モーターサイクルとしてはユニークなターボチャージャー付997ccＶツインエンジンをチェック。外観も、大きなインテークマニホールドを備えたラジエーターにより、スーパーカーのエンジンのような形状になっているという。

アストンマーティンのマレク･ライヒネンエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、「私たちは現在、新型コロナウイルス感染症の影響で困難な状況に直面していますが、AMB001の開発に携わった全スタッフの素晴らしい仕事により、大きな進歩を遂げることができました。サーキット内外のテストでこのモーターサイクルをさらに進化させ、きわめて魅力的なマシンの生産が始まる瞬間を今から楽しみにしています。」とコメント。

また、ブラフ･シューペリアのティエリー･ヘンリエットCEOは、「AMB001のデザインの特徴は、カーボンファイバー製タンクの全長にわたって設置され、サドルの下を通って後方に伸びるアルミニウムフィンです。フィンを保持しサドルをサポートするボディには、フランスのエンジニアリング企業であり、今回のプロジェクトに参加しているMecano IDの専門知識が活用されています。彼らは航空宇宙産業で採用されている高度なカーボンファイバー技術を、AMB001に適用しました」と述べている。

AMB001は今秋からフランス･トゥールーズのブラフ･シューペリアの工場で限定100台の生産を開始し、希望小売価格は108,000ユーロ（20％の付加価値税含む）となる予定。