VOLVO S60|安全性、デザインともに新世代へ
VOLVO S60|ボルボ S60
安全性、デザインともに新世代へ
ボルボは、3月のジュネーブモーターショーにおいて新型「S60」を公開すると発表した。
文=ジラフ
クーペを思わせる流麗なボディライン
エクステリアデザインは、従来のモデルとは異なり、クーペを思わせる流麗なボディラインが特徴。緩やかなCピラーやなだらかに上るショルダーラインなど、これまでのボルボにはないデザインが採用されている。
インテリアは、定評のあるシンプルで機能性の高いスカンジナビアデザインはそのままに、高級感や遊び心をミックスさせ、より居心地のよい空間を演出。また従来モデルと較べ、リアシートの膝まわりは30mm広くなり、トランクの開口部が107mmワイドになるなど、使い勝手のよさも大きく向上しているのも特徴だ。
プラットフォームも刷新された。シャシーは、ダンパーとフロント&リアサブフレームの仕様を変えた2種類のシャシーを用意。そのひとつがヨーロッパ向けの「ダイナミックシャシー」で、レスポンスの良いクイックなハンドリングと快適な乗り味を両立。また北米・アジア向けの「コンフォートシャシー」は悪路での滑らかな乗り心地が特徴だという。
最新の安全装備を満載
搭載されるエンジンは、最高出力304psの3リッターターボをトップグレードとし、新開発の直噴2リッターターボ、2種類の2.4リッター5気筒ターボディーゼルをラインナップ。その後、生産初年度内には、最高出力240馬力の改良型2リッターターボ、1.6リッターターボを2種、さらに1.6リッターディーゼルの導入を予定。トランスミッションは全車に6速MTが用意されるほか、ガソリン車には6速パワーシフト、ターボディーゼルには6速ATがそれぞれ用意されている。
ボルボの代名詞ともいえる安全性も、もちろん向上。ダイナミック・スタビリティ&トラクション・コントロール(DSTC)の導入、そしてなめらかなコーナリングを実現する、新開発のコーナー・トラクション・コントロールをあらたに採用。また追突事故の回避や衝撃の低減をする「シティ・セーフティ」や、低速走行時、歩行者との衝突を回避する「フルオートブレーキ付追突警告機能&歩行者自動回避システム」なども採用されているという。
この新型「S60」は、2010年の初夏からの納車が予定されている