BENTLEY MULSANNE|ベントレーの新たなるフラッグシップモデル
CAR / NEWS
2015年4月14日

BENTLEY MULSANNE|ベントレーの新たなるフラッグシップモデル

BENTLEY MULSANNE|ベントレー ミュルザンヌ

ベントレーの新たなるフラッグシップモデル

ベントレーは北米はカリフォルニアで開催されたペブルビーチコンクールデレガンスで、ニューモデル「ミュルザンヌ」を初公開した。

文=ジラフ

モチーフは1930年のグランドツアラー「8リッター」

このモデルは、以前より「グランドベントレー」のネーミングで予告されていた同社の最上級モデル。車名のミュルザンヌとは、ベントレーが1924~1930年のあいだで5回の勝利をおさめたルマン24時間レースが開催されるフランス・サルテサーキットの名物コーナー「ミュルザンヌコーナー」に由来する。このコーナーは全長6kmものストレートの終わりに待ち受ける90度のヘアピンカーブで、数々の名勝負が生まれた場所としても知られている。

ニューモデルの全体的なフォルムは、1930年から1931年にかけて100台だけ生産された当時最強のグランドツアラー「8リッター」がモチーフとされ、特徴的な丸型のヘッドランプは現代風にLEDのデイタイムランイングライトで縁どられている。

フランクフルトモーターショーで正式発表

またベントレーならではのスポーティでボリュームのあるフェンダーライン、どこまでもラグジュアリーなリアビューは、ベントレーの精神である「パワー&スピード」をみごとに具現している。

現在のところ、エンジンは「新開発V8」、内装にかんしても「上質な素材をふんだんに使用している」とだけ発表されているが、その詳細は9月に開幕するフランクフルトモーターショーで公表の予定。

究極のハイエンドサルーンの誕生を心待ちにしているファンは少なくない。

BRAND HISTORY
「クラス最高の速さと価値を持つクルマをつくりたい」。“W.O.”の呼び名で親しまれているBENTLEY MOTORS(ベントレー・モーターズ)の創業者、ウォルター・オーウェン・ベントレーの言葉である。

若い時分からエンジニアとして経験を積んできたW.O.だが、はじめはクルマではなく蒸気機関車を相手とする仕事だった。仕事の合間にモーターサイクルでレースに参加するうち、彼の興味はエンジンに向けられていき、退職後、レーシングエンジンの開発を本格化させたのが第一次大戦のあと。

1920年代になると、イギリス内外のレースに参加。なかでもルマン24時間レースでは、“ベントレー・ボーイズ”の活躍により、1924年から1930年の7年間に5度の優勝を手に入れ、その名を知らしめた。しかし、経営状況は厳しく、1931年にはロールス・ロイスに買収され、かろうじてその名を残すことになった。

その後67年のあいだロールスの支配が続くが、1998年に転機が訪れる。フォルクスワーゲンがベントレーの名前とイギリスのクルー工場を買収。これによりベントレーはロールスとは別の道を歩みはじめ、「コンチネンタルGT」を皮切りに、「コンチネンタル・フライングスパー」「コンチネンタルGTC」といったニューモデルの投入により、見事、高級車市場での復活をはかった。さらに、2003年のルマン24時間では73年ぶり、6度目の優勝を手中に収めている。

           
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