Fタイプの特別モデル、プロジェクト7を限定発売|Jaguar
CAR / NEWS
2015年1月5日

Fタイプの特別モデル、プロジェクト7を限定発売|Jaguar

Jaguar F-TYPE Project 7|ジャガー Fタイプ プロジェクト 7

DタイプへオマージュしたFタイプの限定車「プロジェクト7」

ジャガーは、6月26日に英国グッドウッドで開催された「グッドウッド フェスティバル オブ スピード」において、伝説のレーシングモデル「Dタイプ」のオマージュたるロードスターモデル「Fタイプ プロジェクト 7」を公開した。このスペシャル ジャガーは、昨年の同イベントで発表された「プロジェクト 7」から生まれた市販版で、わずか250台のリミテッドモデル。あらたに誕生した同社の「ジャガー ランドローバー スペシャル オペレーションズ部門」が制作する、初の市販車でもある。

Text by SAKURAI Kenichi

プロジェクト 7の生産モデル

英国の「グッドウッド フェスティバル オブ スピード」で、生産が正式アナウンスされた「Fタイプ プロジェクト 7」は、昨年の同イベントで発表された「プロジェクト 7」の市販版たるモデルだ。特徴的なロードスタースタイルのデザインはそのままに2シーター化。5.0リッタースーパーチャージドV8エンジンは、最高出力575ps、最大トルク680Nmを発揮。ジャガー史上最速、最強のプロダクションモデルとして、限定で最大250台が生産される。

この歴代ナンバー1となるポテンシャルをもつスペシャル ジャガーの予告編とも言うべき、昨年のグッドウッド フェスティバル オブ スピードに登場した「プロジェクト 7」は、ジャガーがル・マン24時間レースで7度の優勝を飾ったことに由来する名称をもち、その7回のうち3回の勝利をもたらした伝説のレーシングマシン「Dタイプ」にインスパイアされたワンオフのシングルシータースポーツカーだった。

コックピットから後方にフェアリングが伸びたフォルムやカーボン製のエアロパーツを採用すると同時に、本革製のバケットシートに4点式のシートベルト、助手席があるべき場所にはヘルメットホルダーを装着したプロジェクト 7は、最高出力550ps、最大トルク680Nmを発生する5.0リッタースーパーチャージドV8エンジンを搭載していた。

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Jaguar F-Type Project 7 & D-Type

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Jaguar F-Type Project 7 & F-Type Coupe

製造を担当する「ジャガー ランドローバー スペシャル オペレーションズ部門」は、特別仕様車、オーダーメードモデルの受託、ヘリテージ製品、ブランドグッズ製造などを担当する部署としてジャガー・ランドローバーにあらたに開設された。ジャガーとランドローバーのさまざまな高性能ブロダクションモデルの開発と、両ブランドのカスタマイズ仕様モデル、数量限定の特別限定モデルなどの開発や製造をおこなうという。

このジャガー ランドローバー スペシャル オペレーションズ部門では、プロジェクト 7を「Fタイプ プロジェクト 7」として市販するにあたり、5.0リッタースーパーチャージドV8エンジンの出力を25ps向上させ、専用チューニングされた8段クイックシフト トランスミッション、第2世代の電子アクティブディフェレンシャル(EAD)と組み合わせた。こうしたさらなるチューニングを施した結果、0-100km/hはわずか3.9秒、最高速度を300km/h(リミッター作動)とするなど、ワンオフモデルのプロジェクト 7以上のパフォーマンスを実現した。

Jaguar F-TYPE Project 7|ジャガー Fタイプ プロジェクト 7

DタイプへオマージュしたFタイプの限定車「プロジェクト7」 (2)

走るために手がくわえられた数々

Dタイプをモチーフとしたドライバーのヘッドレスト後方にあるフェアリングや、「Fタイプ」にくらべ低いフロントウィンドウ、新デザインのフロントバンバー、カーボンファイバー製のフロントスブリッターやサイドスカート、リアデフューザー、アジャスタブルリアスボイラーなどを備えたオールアルミニウムのボディは、重量がわずか1,585kgに抑えられている。

特徴的なフェアリングは、プロトタイプのプロジェクト 7同様運転席側のみで、新設された助手席の後方にはカーボン製のロールオーバーバーを追加した。万が一の雨や日よけのために、取り外し可能なビミニトップ(簡易的な幌)を備えており、このビミニトップは容量196リットルのラゲッジスベースに収納することができる。

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足回りでは、20インチサイズのグロスブラックカラーとなる「Storm」アロイホイールとフロント255/35R20、リア295/30R20サイズの「ピレリ P ZERO」を標準装備。よりグリップ力の高い、コンチネンタル製の高性能タイヤ「ForceContact」を選択することも可能だ。ブレーキは、フロント398mm、リア380mmのカーボンセラミックマトリックス(CCM)ブレーキと、フロント6ビストン、リア4ビストンのモノブロックキャリバーを組み合わせた。

このブレーキは、ベダルが踏まれる前にあらかじめすべてのキャリバー弱い制動圧力をかけ、安定したベダルフィールを確保するブレフィルシステム機能を備えるほか、進化した電子制御アクティブ ディファレンシャル(EAD)と連動し、きわめて正確なハンドリングを可能にするトルクベクタリングバイブレーキング(TVbB)も搭載している。

特注ナックルを採用しフロントのネガティブキャンバーを増加させたほか、取り付け部分の強化をはじめ、サスベンションも専用チューニングが施されている。また、フロントとリアのアンチロールバーは新設計され、高さ調整可能なダンバーユニットも初採用。もちろんレートを見直したスブリングやダンバー自体も専用開発品だ。

Jaguar F-TYPE Project 7|ジャガー Fタイプ プロジェクト 7

DタイプへオマージュしたFタイプの限定車「プロジェクト7」 (3)

Dタイプ発売から60年の節目に

ジャガー自慢のアダプティブ ダイナミクスシステムは、ドライバーの操作や車両の動きを連続的にモニタリングし、ロールやピッチングをコントロール。ダンバーの堅さを毎秒500回調整し、最適なスタビリティを確保する。もちろんアダプティブ ダイナミクス システムのプログラムも、このマシン専用である。

今年は伝説のレーシングマシン「Dタイプ」登場から60周年にあたり、まさにFタイプ プロジェクト 7が発売されるにふさわしいアニバーサリーイヤー。

最大250台が特別限定生産されるそのすべては、英国ウェストミッドランズに新設された「ジャガー ランドローバー スペシャル オペレーションズ部門」のテクニカルセンターで手作業によって組み立てられ、シリアルナンバーやチーフデザイナーであるイアン・カラム氏の署名入り特別ブレートもシートのあいだに取り付けられる。

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ちなみに、Fタイプ プロジェクト 7には、ウルトラブルー、カルデラレッド、ブリティッシュレーシンググリーン(以上すべてホワイトデカール付)、アルティメイトブラック、グレイシャーホワイト(グレーのデカールがオブションを設定)のメタリックカラー5色を用意。デリバリーは2015年半ばから開始予定だ。

           
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