元祖ハイブリッドカー、プリウスがさらに進化
元祖ハイブリッドカー、プリウスがさらに進化
トヨタ自動車は、アメリカ・デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーに、新型プリウスを出展した。
文=ジラフ
環境性能と楽しさの両立
トヨタ・プリウスは、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車として発売され、累計販売台数は120万台を突破する人気車種として、世界に広く知られている。
今回出展された新型プリウスは3世代目のモデルとなり、先代をしのぐ「圧倒的な環境性能」と「走る楽しさ」を、より高いレベルで両立させるべく開発されたという。
搭載されるシステムは、全体の90%以上が新開発された1.8リッター ガソリンエンジンにモーターとリダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステム「THS II」。ボディだけでなく、アンダーフロア、タイヤハウス、ホイールの形状にいたるまで、風洞実験を繰り返すことで実現した高い空力性能とも相まって、車両全体でエネルギー効率を向上。世界最高レベルの燃費性能と2.4リッター車並の動力性能を可能としている。トヨタの社内テストによると、0-96km/h加速は9.8秒を記録。これは現行モデルと比較して1秒以上も短縮しているという。
外観上の変更点では、まずそのボディサイズがあげられるだろう。全長4460×全幅1745×全高1490mm、ホイールベース2700mmという数値は、現行と比べ、全長で15mm長くなり、全幅は20mmワイドになった。全高とホイールベースは現行と同サイズだ。
デザインは、ひと目見てプリウスとわかることからもキープコンセプト。大きく変わったのはフロントマスクで、LEDを採用したヘッドランプ、特徴的なグリルは、よりスポーティでダイナミックな雰囲気を醸し出している。またテールランプが大型化され、こちらもLEDが採用されている。
新型プリウスには、「ソーラーベンチレーションシステム」や「リモートエアコンシステム」、「タッチトレーサーディスプレイ」などの機能性に富む先進装備を積極的に採用することで、革新的な進化を遂げているという。
新型プリウスの発売は、今年の5月中旬を予定。日本を皮切りに、順次、世界各国・各地域に展開していく。