ロサンゼルス・モーターショーで新型『フェアレディZ』がデビュー
ロサンゼルス・モーターショーで新型『フェアレディZ』がデビュー
北米日産は11月19日、新型『370Z』(日本名『フェアレディZ』)を正式公開した。
文=ジラフ
70mm短く、33mmワイド化されたボディ
新型フェアレディZ(FAIRLADY Z)の外観上最大の特徴は、そのボディサイズだろう。今回公表された数値は、全長4244×全幅1849×全高1322mmというもの。現行モデルと比べて、全長が70mm短くなり、全幅は33mmワイドとなった。全高はほぼ変わらないが、ホイールベースは100mmも短縮され2549mmに、リアのトレッドは56mm拡大されている。
前後のオーバーハングも切り詰められたことからも、見た目のインパクトもさることながら、運動性能が各段に高められたことは確実だろう。
この新型は大幅な軽量化も図られ、ドアパネル、リアハッチゲートにはアルミ素材を採用。また現行ではアルミ&金属製だったボンネットフードが、フルアルミに変更された。これらの変更により車重は、現行から40kg軽い1466kgに抑えられている。
パワーウェイトレシオは4.4kg/ps
搭載されるエンジンは『スカイラインクーペ』と共通の3.7リッターV6となるが、専用のチューニングを施すことによって、最大出力332ps/7000rpm、最大トルク37.3kgm/5200rpmを発生させる。ちなみにパワーウェイトレシオは4.4kg/psとなる。
トランスミッションには6速MTとパドルシフト付き7速ATが用意され、6速MTには世界初となる「シンクロレブマッチシステム」が採用された。これはオプションの「スポーツパッケージ」に用意されるもので、スイッチでレブマッチモードを選択すると、シフトチェンジでクラッチを踏んだタイミングに合わせて、エンジンの回転数を同調してくれるというもの。クルマが勝手にヒール&トゥをしてくれると考えれば分かりやすいだろう。
価格については北米日産が「2万9930ドル(約290万円)から」と発表。現地では2009年1月からの販売となるが、日本デビューは2008年の12月。2009年後半には『ロードスター』も加わるという。
コンパクトなボディ、軽量化、そしてパワーアップされたエンジンを積む新型Z。注目の1台の登場だ。