日本への導入も予定

ポールスター社は、1996年年に設立されていらい、ボルボ車をベースにBTCC（British Touring Car Championship）やWTCC（World Touring Car Championship）などのレースシーンで活躍してきた。少し前に発売された、ボルボのエンジンに正規保証付きのままコンピューターチューンをほどこせる「ポールスター パフォーマンス パッケージ」も記憶にあたらしい。


「V60 / S60 ポールスター」のエンジンは3リッター直列6気筒のT6エンジンをベースに、あたらしいツインスクロールターボとインタークーラーを採用。「S60 T6 R-DESIGN」とくらべると、最高出力は46ps高い350ps、最大トルクは60Nmも向上して500Nmを誇る。組み合わされるトランスミッションは、シフトチェンジの高速化やローンチコントロール機能を備えた、パドル付の6段オートマチック。

もちろん、エンジニアリングはエンジンだけではなく、車両全体にもおよぶ。


S60 R-DESIGNとくらべて80パーセントも高められたスプリングレートのスポーツサスペンション、オーリンズ製の特注ショックアブソーバー、大径扁平な245/35R20サイズのタイヤに、専用デザインの20インチホイールを採用。フロントブレーキには371mm径のベンチレーテッドディスクとブレンボ製の6ピストンキャリパーが奢られる。ハルデックス製のAWD（四輪駆動）システムもポールスターによって、後輪へのトルク配分を拡大するように手がくわえられている。


これらにより、静止状態からの100km/hまでの加速を4.9秒でこなし、最高速度は250km/hでリミッターが作動するという運動性能を得ている。

ポールスターがエンジニアリングした初の量産車となるこの「S60 ポールスター」「V60 ポールスター」は、2014年6月よりデリバリーが開始されるスケジュールとなっており、地元スウェーデンをはじめ世界各国での販売が予定している。もちろん、その中には日本もふくまれている。

Volvo S60 Polestar｜ボルボ S60 ポールスター
Volvo V60 Polestar｜ボルボ V60 ポールスター
重量｜（S60）1,752 kg　　（V60）1,822 kg
エンジン｜2,953cc 直列6気筒 DOHC 24バルブ ツインスクロールターボ
最高出力｜ 257kW（350ps）/ 5,700 rpm
最大トルク｜500Nm/ 2,800-4,750 rpm
トランスミッション｜6段オートマチック（パドルシフト付き）
駆動方式｜4WD
ブレーキ 前｜ベンチレーテッド ディスク（φ371x32mm ブレンボ製）
ブレーキ 後｜ベンチレーテッド ディスク（φ302x22mm）
タイヤ 前/後｜245/35R20
0-100km/h加速｜4.9 秒
最高速度｜250km/h（リミッター作動）