スタイリッシュな電動一輪車|Focus Design
CAR / NEWS
2015年4月7日

スタイリッシュな電動一輪車|Focus Design

Focus Design Self Balancing Unicycle V3|フォーカス デザイン SBU V3

車輪数のもっとも少ないパーソナル モビリティ ヴィークル

スタイリッシュな電動一輪車

一見、スタイリッシュな普通の一輪車にみえるこの乗り物は、アメリカのフォーカス デザイン社がパーソナルモビリティとして発売する、電動の一輪車「SBU V3」だ。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

30分もあればだれでも乗れる

近年は海外の空港や倉庫などで見かけるようになったセグウェイをはじめ、電動式自転車の延長線上として、各社が開発に注力している分野のひとつが、パーソナル モビリティ。国内でも、トヨタが現在、つくば学園都市で「Winglet」というパーソナル移動支援ロボットの社会実験をおこなっている。

そのほどんどは二輪ないし三輪でもって自立できるよう設計されているが、SBU V3は一輪。3軸のジャイロセンサーを搭載し、1秒間に1,000回の計算をおこない、前後方向のバランスを保つ。なお左右のバランスは搭乗者がおこなわなければならない。

前進、後退、転回は、搭乗者の荷重移動でコントロール。物理的なブレーキ装置はついていないものの、停止はモーターの制御によっておこなわれ、この際にはエネルギー回生(抵抗による充電)もなされる。

Focus Design Self Balancing Unicycle V3|フォーカス デザイン SBU V3

Focus Design Self Balancing Unicycle V3|フォーカス デザイン SBU V3

本体は6061アルミニウム アロイ(合金)製で、その重量は12.2kg。すべてハンドメイドで製造されている。積載可能な最大重量、すなわち体重と荷物の合計は145kgまでが可能だ。最高速度は25km/h、満充電からの航続距離は、重量や路面状況にも左右されるが、およそ12-16kmとされる。

運転時の制御ソフトウェアや機構にも高い技術が投入されており、転回時に傾けてスタビリティを高める“ターンアシスト”、これ以上進めない状況に陥るとゆっくりと後退する“プッシュ バック”、無理な姿勢や事故が起きた際に最大限の注意をはらって停止させる“スマート センス”といった、先進的技術を搭載している。

この、SBU V3を乗りこなすために必要な習熟は、20-30分程度の練習で足りるという。以下に、そのビデオの一部を紹介する。

080507_eac_spec

Focus Design Self Balancing Unicycle V3|フォーカス デザイン SBU V3
ボディサイズ|全長 457 × 全幅 192 × 全高 711.2 mm
重量|12.2kg
最高速度|15 mph(25 km/h)
0-10mph加速(0-16km/h加速)|3 秒
最高登坂角|30パーセント
最大荷重|145 kg
航続距離|12-16 km
バッテリー|リチウムイオン(53 V / 2.5 Ah / 122 Wh )
価格|1,795ドル

           
Photo Gallery