クルマが自動で空いた場所に駐まる、自律駐車機能|Volvo
Volvo Autonomous Parking|ボルボの自律駐車システム
ボルボ、無人で空きスペースまで走って駐まる自律駐車機能を発表
駐車スペース探しのために頭を悩ませる必要はなくなるかもしれない。クルマが自分で空き駐車場を探して、帰りは呼べば迎えに来てくれる。そんな装置をボルボが開発しているのだ。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
クルマが駐車場の空きを探して駐車する
ボルボは、ドライバーが降りた後で自ら空き駐車場をみつけ駐車、出庫時も自動的にドライバーの元へ走ってくる、自律駐車システムを開発。コンセプトカーに搭載し、来週報道陣に向けて公開する。
自動駐車システムといえば、これまでにも、クルマが車幅を認知して入庫可能を判断したり、白線を認知してその枠内に納まるよう、ハンドル操作などを代わりにおこなってくれる、半自律のものは市販モデルにも採用されているが、今回ボルボが発表するのは、無人で駐車スペースまで走り駐車する、完全自律型だ。
動作の詳細は、上の動画をご覧いただきたい。ドライバーは駐車場の入口でクルマを降りて、スマートフォンのアプリケーションを通じて駐車の指示をするだけだ。あとはクルマが勝手に空いている駐車スペースに停まり、出庫指示を受けると、今度は元の場所まで自動的に走ってきてくれる。
駐車場内を無人走行中は、ボルボの安全装備がフルに活かされ、周囲のクルマはもちろん、歩行者まで、すべてセンサーで認識し、必要であれば停止。安全が確認されれば走行を再開し、ドライバーの元へむかう。
この自律駐車システムは、ボルボが研究開発をすすめる、自動運転実現のための成果のひとつ。ボルボは、この分野において世界のリーダーを目指しており、今回のシステムも、コンセプトにとどまらず、市販モデルへの搭載を視野に入れているという。
「この自律駐車機能と追従走行(カルガモ走行)機能は、まだ開発途上ではあります。しかし、この分野でリーダーシップをとる、という我々の目的にむけての第一歩を、2014年末に発表する予定の新型「XC90」にて採用される、自律ハンドル操作機能をもって、お披露目できることでしょう」と、ボルボ グループのシニア セーフティ アドバイザー、Thomas Broberg氏はコメントしている。