2代目フライングスパー 日本上陸|Bentley
Bentley Flying Spur|ベントレー フライングスパー
ベントレー最速のサルーン
2代目 コンチネンタル フライングスパー 日本に登場
2013年3月、ジュネーブモーターショーで公開されたベントレーの2代目「フライングスパー」が、日本でもお披露目となった。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
より速く、より精悍に
8年ぶりのフルモデルチェンジを迎えた、ベントレーの4ドアサルーン「フライングスパー」が日本上陸を果たした。
その詳細は、すでに、発表の場となったジュネーブモーターショーを取材した大谷達也氏のリポート
でも、解説されているとおり。名称から“コンチネンタル”がはずされ、たんに「フライグスパー」だけになったのも地味な変更点だ。
まずそのエクステリアは、シームレスな一体感を強めたフロントフェイス、シャープなプレスライン、ミラー形状の変化、より伸びやかなルーフライン、ドアハンドルの位置の上昇、後部でキックアップするライン、リアクォーターガラスの形状変更、横型になったリアコンビネーションランプと、細部で変化したポイントがおおく、フライングスパーらしさは維持したまま、ぐっと引き締まって、高級感を増した。
実に600ものパーツを刷新したというインテリアは、その基調をなすコンセプトを先代から引き継ぎながら、現代化を果たした。
4シーターと5シーターが用意される後席も注力されており、エンターテインメントシステムやシート、空調を操作できる、取り外し可能なタッチスクリーンのリモートコントローラーを用意。また、iPhoneやAndroid携帯電話にベントレーのアプリをダウンロードすることでこのリモートコントローラーとおなじ機能をもたせることも可能だという。
標準でもオーディオは、音質と周波数帯域を最適化する「バランスドモードラジエーター技術」を搭載し、さらにオプションでは、「Naim for Bentleyプレミアムオーディオシステム」が用意されるとあって、快適さを高めている。
フライングスパーの特徴は、優れた乗り心地とともに、優れた動力性能をほこるところにもある。
乗り心地にかんしては、エアサスペンションをより柔らかく設定。
スプリングレートをフロントで10パーセント、リアで13パーセント柔らかくしたのをはじめ、アンチロールバーも10パーセント以上、サスペンションレバーブッシュなどは25パーセント以上も柔らかなものをチョイスしたとされる。
そして、6.0リッターW12ツインターボエンジンが生み出す最高出力は、ベントレーのトップアスリートである「コンチネンタル GT スピード」ゆずりの625ps。
アルミニウムの採用などにより、剛性を強化するとともに、約50kgの軽量化を果たしたこともあり、ベントレー史上、最速のサルーンとして君臨する。
価格は2,280万円。デリバリー時期は2013年後半を見込んでいるとのことだ。
OPENERSでは、この新型フライングスパーにいち早く試乗した、九島辰也氏によるインプレッションを近日公開予定だ。ぜひ、ご期待いただきたい。
Bentley Flying Spur|ベントレー フライングスパー
ボディサイズ|全長 5,295 × 全幅 1,976 × 全高 1,488 mm
ホイールベース|3,065 mm
トレッド 前/後|1,643 / 1,642 mm
重量|2,475 kg
エンジン|5,998cc W型12気筒 直噴DOHC ツインスクロール ツインターボ
最高出力| 460 kW(625ps)/ 6,000 rpm
最大トルク|800 Nm / 2,000 rpm
トランスミッション|8段オートマチック(ZF社製、クイックシフト、ブロックシフティング、パドルシフト付)
駆動方式|4WD (前60:後40)
サスペンション(前)|4リンクダブルウィッシュボーン式エアサスペンション
サスペンション(後)|トラペゾイダルマルチリンク式エアサスペンション
タイヤ 前/後|275/45ZR19
最小回転半径|5.85 m
Cd値|0.29
最高速度|322 km/h
0-100km/h加速|4.6 秒
燃費(EUサイクル値)|14.7 ℓ/100km
CO2排出量|343 g/km
価格|2,280 万円