BMW最上級サルーン「7シリーズ」と最上級SUV「X7」を国内同時発表|BMW
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2019年6月26日

BMW最上級サルーン「7シリーズ」と最上級SUV「X7」を国内同時発表|BMW

BMW 7 series|ビー・エム・ダブリュー 7シリーズ
BMW X7|ビー・エム・ダブリュー X7

最上級サルーン「7シリーズ」と最上級SUV「X7」を国内同時発表

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は同社のSUV(同社ではSAV)ラインナップの頂点を極める最上級ラグジュアリーモデル「X7」の販売を開始。同時にセダンラインナップのフラッグシップ「7シリーズ」の大幅改良モデルも同時に発売した。X7の価格は1,079万円(消費税8%)から、7シリーズは1,090万円(消費税8%)からとなる。

Text & Photographs by UCHIDA Shunichi

史上最大のBMW

「X7」のボディサイズは全⾧5,165☓全幅2,000☓全高1,835mmとBMW史上最大だ。ホイールベースも3,105mmと長く、そこからもたらされる広大な室内空間に最大7人が乗車できる。

エクステリアデザインは水平基調。実は全幅のみX5の2,005mmを下回っている。これは、よりマッシブさを強調するX5に対して、エレガントさを強調するX7という性格の違いによるものだという。従って、ボディ上の凹凸は少なく、クローム加飾が施されたガーニッシュなどを採用し、シンプルかつ上質なデザインとなっている。

BMWのアイコンであるフロントのキドニーグリルは、昨今のBMWスポーツモデルのような横型ではなく、縦型に近い形状となり、SUVらしい屈強な印象を際立たせ、キドニーグリルの横につながるように配置されたヘッドライトは、地面と水平となるようなフラットでモダンなデザインが採用された。

ラグジュアリーかつクラフトマンシップが感じられるインテリア

広大な室内に目を向けると、2列目、3列目の乗員が⾧時間快適に過ごせるラグジュアリー感溢れるスペースとなっている。6人乗り仕様では、2列目が2席の独立したコンフォートシートとなり、広々とぜいたくな空間を実現。

シートには、厳選した牛革を使用したBMW Individualメリノ レザーが標準装備となり、セレクトレバー、Start/Stopボタン等に、透明度の高いクリスタルを採用するなど室内空間全体でラグジュアリーさとクラフツマンシップを味わうことができる。

また、BMWブランド マネジメント ディビジョン プロダクト マーケティング プロダクト マネージャーのデックスビクター・ファンウネン氏は、電動パノラマ ガラスサンルーフにより、「非常に開放感のあるインテリアとなり、快適性および居住性がさらに増すほか、外の景色を眺めること自体が旅のひとつの楽しみになでしょう」と説明。「夜になるとアンビエントライトによってムードを自分でアレンジすることが可能です。オプションのスカイラウンジ パノラマ ガラスサンルーフを選択すると、まるで星空を眺めるような仕様になります」とした。

BMW 7 series|ビー・エム・ダブリュー 7シリーズ
BMW X7|ビー・エム・ダブリュー X7

BMW「7シリーズ」と「X7」を発表 (2)

ディーゼルとM社が手がけたガソリンエンジンの2本立て

パワートレインは2種類。6気筒ディーゼルエンジンは、最大トルク620Nm/2,000-2,500rpmと、低回転から強大なトルクを発生。路面状況を各ホイールのセンサ―で感知し、必要に応じて上下それぞれ40mmのあいだで車高を自動調整する4輪アダプティブ エアサスペンションや、フロントウインドウ上部に設置されたステレオカメラによって進行方向の路面状況を詳細に確認し、サスペンションだけでなく、ダンパー調整やロール回避を最適化するエグゼクティブ ドライブ プロを採用することで、“空飛ぶ絨毯”のようななめらかな乗り心地を実現しているという。

もうひとつはM社が手がけたエンジンを搭載したM50iで、こちらは秋から導入される予定だ。最高出力は530ps/5,500-6,000rpmを発生するV型8気筒ツインターボ ガソリンエンジンを搭載することで、0-100km/h加速は4.7秒を達成。Mスポーツ エキゾーストシステムを搭載するなど、よりスポーツ走行性能を高めたモデルとなっている。デザイン面でも、スポーティさを際立たせるセリウム グレー キドニーグリル、ミラーキャップ、エアブリーザーが優雅さと力強さを演出している。

そのほか、BMWの最新の運転支援システム、高速道路での渋滞時にドライバーをサポートするハンズオフ機能付き渋滞運転支援システムや、35km/h以下での走行時に直近の50メートルの軌跡を記憶し、通った道を自動で後退可能なリバースアシストなども搭載。高性能3眼カメラ、高性能プロセッサーおよびレーダーによって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムを量産グレードに標準装備している。

また3シリーズから搭載が始まった、BMWインテリジェント パーソナル アシスタントも装備。これは、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能である。

BMW 7 series|ビー・エム・ダブリュー 7シリーズ
BMW X7|ビー・エム・ダブリュー X7

BMW「7シリーズ」と「X7」を発表 (3)

大型化されたキドニーグリルで存在感をアピール

今回発表されたもう一台、BMWのフラッグシップモデル「7シリーズ」について、BMWブランド マネジメント ディビジョン プロダクト マーケティング プロダクト マネージャーの御舘康成氏は、「走り、快適性、革新性に加え、今回のBMW 7シリーズ、“The 7”は、よりオーセンティックで高品質なプレステージセダンへと進化します」と、今回の改良の概要を述べる。

まず目に入るのは大型化されたキドニーグリルだ。現行と比較し約40パーセント拡大。ボンネットの先端を約50mm高く厚みを持たせることによって、路上で圧倒的な存在感を演出。またリアデザインもBMW伝統のL字型コンビネーションランプのあいだにLEDのガーニッシュランプを通すことによって、ワイド感を強調。走り去る時も後ろのクルマに対しての圧倒的なプレステージ性をアピールしているという。

インテリアで採用されたレザーシートは、非常に傷の少ない希少な革を、表面加工をほとんど施すことなく革の風合いを豊かに残したまま採用。今回の新型では、さらにセンターコンソール部分を含めて独特のキルティングのステッチを施し、空間全体をより上質なものへ高めている。

12気筒モデルも継続、PHEVもあり

パワートレインは多岐に渡るが、代表的なものは2つに絞ることができる。今回新たに直列6気筒エンジンにプラグインハイブリッド システムを搭載した「745e」を導入。プラグインハイブリッドについて御舘氏は、「エンジンとモーターというトルク特性の異なるものをいかに精密に協調制御し、ドライバーに快適な乗り心地を提供するかが要諦です。BMWはこのセグメントでいち早くプラグインハイブリッドを提供し、日本におけるプレミアムセグメントのプラグインマーケットを開拓してきました。BMW伝統のシルキーシックスと、オートマチックトランスミッションのなかにモーターをインテグレートさせた独自の構造によって、この両者は完璧に強調しています」とはいう。その結果、「あたかもより大排気量車を優雅に運転するかのような、今までのラグジュアリーセダンにない乗り味を実現しています」と述べる。

もう一つはトップエンドモデルになるV型12気筒エンジンを搭載した「M760Li xDrive」だ。「乗り味、サウンド、そして圧倒的なパワーなど、現在世界の高級車のエンジンのなかで、最高のドライビングパフォーマンスを提供できるものと自負しています」と、その完成度の高さを強調。同エンジンは、最高出力609ps/5,500rpm、最大トルク850Nm/1,550-5,000rpmというスペックを誇っている。

BMW 7 series|ビー・エム・ダブリュー 7シリーズ
BMW X7|ビー・エム・ダブリュー X7

BMW「7シリーズ」と「X7」を発表 (4)

カメラによる高度な状況解析

7シリーズにもX7同様、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システムやBMWインテリジェント パーソナル アシスタントも搭載。

このハンズオフ機能付き渋滞運転支援システムについて御舘氏は、「現在の主なクルマの運転支援技術は基本的には1つのカメラ、もしくはステレオカメラで100メートル弱の中距離を見ています。それに対して最新のBMWが搭載する3眼カメラは、短距離のカメラが20メートル先をより広角に、中距離カメラは他よりも長い120メートル先の距離認識を、そして長距離のカメラは300メートルを距離計測することによって、路面の先のカーブを正確に把握。より正確なドライビングアシストを実現しています」と説明。

この3つの高精度画像を分析するのは非常に高いレベルのテクノロジーになる。そのため最新のBMWでは、「毎秒2兆5000億回もの画像解析を行う世界でも最先端の画像解析プロセッサーも合わせて搭載しています」と述べた。

最後に御舘氏は、「BMWは常に世界最先端のテクノロジー、そして世界のどのブランドよりも誇るべきエンジン性能、ドライバビリティを持って常にこのセグメントを革新してきました。この新型7シリーズにおいて我々はまた新たなラグジュアリーセダンのステージを築けたものと自負しています」とコメントした。

問い合わせ先

BMWカスタマー・インタラクション・センター

0120-269-437(平日9:00-19:00、土日祝9:00-18:00)

           
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