アストンマーティン、007にヒントを得たDBSスーパーレッジェーラを発表|Aston Martin
Aston Martin DBS Superleggera special edition "On Her Majesty's Secret Service"
アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ 「女王陛下の007」スペシャルエディション
ボンドカーにヒントを得たDBS スーパーレッジェーラ
アストンマーティンは5月22日、映画「007」シリーズに登場するボンドカーにヒントを得た最新モデル、DBS スーパーレッジェーラ 「女王陛下の007」スペシャルエディションを発表した。
Text by HARA Akira
725psの「羊の皮を被った狼」
今回発表されたモデルは、映画「007」シリーズ第6作目となる「女王陛下の007」の公開50周年を記念し、50台限定で製作されるアストンマーティン「DBSスーパーレッジェーラ」のスペシャルディション。1969年に公開されたこの映画に登場したおなじみのボンドカー「DBS」と同じオリーブグリーンのボディカラーをまとうのが特徴だ。製作は、「007」シリーズを製作するイーオンプロダクションとの最新のコラボレーションで行われた。
心臓部は、フロントの後方かつ低い位置に搭載した最高出力725ps/6,000rpm、最大トルク900Nm/1,800-5,000rpmを発生する5.2リッターのV型12気筒ツインターボエンジン。これにより低い重心高と理想的な重量配分を実現している。また、新たなチューニングとアクティブバルブの採用、4本出しテールパイプの相乗効果で威厳のあるパワフルなエンジンサウンドを発生するという。
エクステリアは、50年前の映画の登場したDBSの特徴を再現するため、メタルグリルには水平方向に走る6本のクロームバーを設置。ボディと同色のルーフ&ルーフレール、サイドストレーキ、カーボンファイバー スプリッター、エアロブレード、ダイヤモンド旋削仕上げ鍛造ホイールなどを装備することで、完全な「007」仕様となっている。
インテリアも1969年モデルを踏襲し、ピュアブラックのレザーにグレイ ブレンド アルカンターラがアクセントとなるトリムを採用。アクセントカラーはレッドで、映画の中でライフル銃が収まっていたグローブボックスにもレッドの内張りが施されている。
また、トランクスペースには、「007」のテーマに沿って製作したオーダーメイドのドリンクケースをオプションで収めることができる。金属製の留め金を外してケースを開けた内部はレッドのフェルトが敷き詰められ、シャンパンボトル2本とシャンパングラス4個が収納できるという。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は、「アストンマーティンはジェームズ・ボンドの代名詞。今回のスペシャル エディションは1969年の映画に登場したアイコンモデルであるDBSの特徴を受け継いでいます。同時に725psという強大なパワーを発揮するV12エンジンにより、まさに“羊の皮を被った狼”と呼ぶにふさわしいモデルに仕上がっています」とコメントしている。
今回のモデルは、映画「ゴールドフィンガー」にヒントを得た「DB5コンティニュエーション」、2015年の「DB9 GTボンド・エディション」に続く「007」シリーズの最新作で、価格は30万007ポンド(約4,172万円)。納車は2019年の第4四半期から始まる予定。