ジュネーブショーでID.バギーなど4台を世界初披露|Volkswagen
Volkswagen I.D. BUGGY|フォルクスワーゲン I.D.バギー
Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート
ジュネーブショーでID.バギーなど4台を世界初披露
フォルクワーゲンは3月5日(火)に開幕したジュネーブモーターショーで、EV「ID.バギー」や新型「パサート」など4台の車両をワールドプレミアした。
Text by YANAKA Tomomi
60年代に流行したデューンバギーを現代的に解釈したEV「ID.バギー」
今回、フォルクスワーゲンが世界初公開したのは「ID.バギー」や新型「パサート」のほか、コンパクトクロスオーバー「T-Roc」の最上級仕様「T-Roc R」、「トゥアレグV8 TDI」の4台。
なかでも注目は、フォルクスワーゲンが提案するEV、ID.シリーズ第5のモデルとなる「ID.バギー」。1960年代にアメリカ・カリフォルニアで流行したデューンバギーのコンセプトを現代的に解釈したものだ。
ボディは全長4,063×全幅1,890×全高1,463mm、ホイールベースは2,650mmで、ルーフもドアもないスタイル。2シーターだが2+2への変更もでき、シャシーはほかのID.シリーズと同じくMEBシャシーを採用し、高電圧バッテリーを搭載。150kW(204ps)、310Nmのトルクを発生して最高速度は160km/hで電子リミッターが作動、0-100km/h加速は7.2秒、約250kmの航続が可能という。
ボディはアルミニウムやスチール、プラスチックを組み合わせて製作されているが、ボディ上部はシャシー部分から取り外すことができ、小規模メーカーやスタートアップ企業などが国や土地の風土などに合わせたバギーをデザインできるよう提案。その背景には、フォルクスワーゲンが2019年初頭にEV用プラットフォームとしてMEBシャシーを競合メーカーにも提供する意思があると発表したことがある。
また、フォルクスワーゲンでは8代目となる新型パサートも初披露。先進機能が盛り込まれているのが特徴で、あらゆる速度域で自動運転ができる「トラベル アシスト」に加え、ハンドル保持検知機能「キャパシティブ ステアリング」などが搭載される。
さらに、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルの「パサートGTE」も展開された。同モデルは、短時間であればEV同様、ゼロエミッションでの走行が可能となるという。
第89回ジュネーブ国際モーターショーは、3月7日(木)から17日(日)まで一般公開される。