フェラーリV8へのオマージュ「F8トリブート」デビュー|Ferrari
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2019年3月28日

フェラーリV8へのオマージュ「F8トリブート」デビュー|Ferrari

Ferrari F8 Tributo|フェラーリF8トリブート

フェラーリV8へのオマージュ「F8トリブート」デビュー

フェラーリは3月5日に開幕したジュネーブモーターショーにて、「488GTB」の後継モデルとなる新型V8エンジン搭載2シーター、ベルリネッタ「F8トリブート」をワールドプレミアした。

Text by HARA Akira

史上最強720psのV8を搭載

Prancing Horse(跳ね馬)の究極の2シーターベルリネッタとして創造されたというフェラーリの最新モデル。「F8トリブート」というネーミングは、ミッドシップ2シーターに最適なパワーユニットとして重量バランスとパワーを40年以上かけて追求してきたフェラーリV8モデルへの、オマージュを込めて命名されたものだという。

新型が搭載する総排気量3,902ccの90度V型8気筒ターボは、最高出力720ps/8,000rpm、最大トルク770Nm/3,250rpmを発生。先代の488から50psパワーアップされ、スペシャルシリーズ以外のフェラーリ史上最もパワフルなものとなっている。リッター当たり185psを誇るこのエンジンは、全長4,611×全幅1,979×全高1,206mm、乾燥重量1,330kg(488GTB比でマイナス40kg)のボディを100km/hまで2.9秒、200km/hまで7.8秒で加速させ、最高速度は340km/hに達するという。

フェラーリ F8トリブート

フェラーリ F8トリブート

これら一連のフェラーリ製3,902ccのV8エンジンは、2016年から3年連続でインターナショナル エンジン オブ ザ イヤーの最優秀に輝くほか、2018年には過去20年の最優秀エンジンの中でも最も優秀な「ベスト オブ ベスト」に選出されている。

刺激的なエキゾーストサウンドを奏で、ターボラグを全く感じさせない自然吸気に匹敵する瞬発力を持つこのエンジンを最大活用するため、エクステリアはフェラーリ スタイリング センターでデザインされた。

Ferrari F8 Tributo|フェラーリF8トリブート

フェラーリV8へのオマージュ「F8トリブート」デビュー(2)

片側2灯式ライトが復活

フロント部には、488ベースのスペシャルモデル「488ピスタ」で採用した「S-Duct」の再設計版を導入し、総ダウンフォースにおける貢献度を15パーセントまでアップ。また、コンパクト化したフラットタイプの新型LEDヘッドライトを採用することで、ホイールアーチ全体の気流を改善したほか、ブレーキ冷却用の新型インテークをバンパー外側のインテークと一体化させることで、ブレーキシステムのサイズ拡大を避けることにも成功している。

リアでは、エンジンルームを透かして見ることができる新型レキサン製リアウインドウを採用。こちらは1987年にデビューした「F40」の特徴的なデザイン要素を現代風にアレンジしたもので、ルーバー部分はボディ後部のブロウンスポイラーの効率に悪影響を及ぼすことなくダウンフォースを増加させ、さらにエンジンルーム内の熱気排出を促す効果もあるという。

フェラーリ F8トリブート

フェラーリ F8トリブート

テールセクションは、片側2灯式ライトとボディカラーのパネルというクラシックな構成となり、V8シリーズ最初のモデルとなる1975年の「308GTB」をはじめとする8気筒ベルリネッタのシンボルが復活したことになる。

インテリアは、基本的にミッドシップベルリネッタ伝統のドライバー重視のコックピットデザインを踏襲したものとなるが、インストルメントパネル、ドアパネル、トランスミッショントンネルは再設計。

新世代HMI(ヒューマン マシン インターフェース)を採用するとともに、円形エアベント、小径ステアリングホイールやスイッチ類、新型7インチ パッセンジャー タッチスクリーン ディスプレイなど、往年のモデルからは想像できないほどキャビン環境が進化している。

           
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