640psのランボルギーニ ウラカンEVOがデビュー|Lamborghini
Lamborghini Huracan EVO|ランボルギーニ ウラカン エボ
ランボルギーニ ウラカンがEVOに進化
アウトモビリ・ランボルギーニは1月8日、「ウラカン ペルフォマンテ」の性能をもとに次世代車両力学制御と空気力学を取り入れ、640psのV10エンジンを搭載したスーパースポーツカー「ウラカン EVO」を発表した。
Text by HARA Akira
0-100km/h加速2.9秒、最高速度325km/h超を発揮
ランボルギーニ「ウラカン EVO」がミッドに搭載する自然吸気の5.2リッターV10エンジンは、「ウラカン ペルフォマンテ」と同じ最高出力640ps(470KW)/8,000rpm、最大トルク600Nm/6,500rpmを発生する。ボディの乾燥重量は1,422kgでパワーウェイトレシオは2.22kg/psとなり、その加速は100km/hまで2.9秒、200km/hまで9.0秒と公称される。また100km/hからの停止距離はわずか31.9メートルで、最高速度は325km/hを超えるという。
ウラカン EVOの特徴は、新しいランボルギーニ後輪操舵と、四輪に作用するトルクベクタリング システムで、その中心となるのが新機能のランボルギーニ ディナミカ ヴェイコロ インテグラータ(LDVI)だ。これは車両の動的挙動の全側面を制御する中央処理装置のことで、連動するのは車両の重心に配置し、精度を上げてバージョン2.0にアップグレードされた加速度計とジャイロスコープセンサーのランボルギーニ ピアットフォルマ イネルツィアーレ(LPI)、LPIに連動する磁性流動体サスペンション、改良されたランボルギーニ ダイナミック ステアリング(LDS)、ブレーキ、アクセルペダルのインプット、連結されたギアなどとなる。
これにより車両はドライバーの意図を認識し、ANIMAコンントローラで選択する「ストラーダモード」では機敏さを発揮し運転の楽しさを実現、「スポーツモード」では遊び心に溢れたエキサイティングなドライビング、「コルサモード」ではサーキットなどの極限の運転状況でもシャープで応答性の高い爽快な車になるという。
エクステリアは、大型化したエアインテーク、一体型ウイングを備えたフロントスプリッター、新デザインのサイドエアインテークと20インチホイール、レーシング ウラカンのような車両の高い位置に配置した新スポーツエキゾーストシステムのツインアウトレットなどが目を引く。さらにテール上端の一体型スポイラーと空気力学効率を最大にするアンダーボディ形状により、ダウンフォースと空力効率は第1世代のウラカンの5倍以上に達することになる。
インテリアでは、新たに8.4インチ タッチスクリーン式モニターをセンターコンソールのスタートボタン上部に設置。シート、温度調節、LDVIシステムの制御、Apple Car Play、Siriによる音声操作などを画面上で行う最新モデルらしい設定となり、さらにマルチフィンガー ジェスチャーコントロールと呼ばれる指先のアクションにも対応が可能となっている。内装はアルカンターラ色の専用のEVOトリムとレザーの組み合わせが特徴となるが、外装色と組み合わせた多数のオプションが用意されており、さらにアドペルソナム プログラムなどの新オプションも設定されている。
ウラカンEVOのデリバリーは2019年春からを予定しており、日本での税抜き価格は2,984万3,274円。
Lamborghini Huracan EVO|ランボルギーニ ウラカン エボ
ボディサイズ|全長 4,520 × 全幅 1,933 × 全高 1,165 mm
ホイールベース|2,620 mm
トレッド前/後|1,668 / 1,620 mm
重量|1,422 kg
重量配分 前/後|43 / 57 %
エンジン|5,204cc V型10気筒自然吸気エンジン
ボア×ストローク|84.5 × 92.8 mm
圧縮比|12.7
最高出力|470 kW(640 ps)/8,000 rpm
最大トルク|600 Nm/6,500 rpm
トランスミッション|7段デュアルクラッチトランスミッション(LDF)
駆動方式|4WD
最高速度|325 km/h
0-100km/h加速|2.9 秒
0-100km/h加速|9.0 秒
サスペンション|ダブルウィッシュボーン
ブレーキ・ディスク前|ベンチレーテッド・ディスク φ380×38mm
ブレーキ・ディスク後|ベンチレーテッド・ディスク φ356×32mm
タイヤ前|245/30R20
タイヤ後|305/30R20
価格|2,984万3,274円