BMW新フラグシップクーペ「8シリーズ クーペ」発表|BMW
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2019年2月21日

BMW新フラグシップクーペ「8シリーズ クーペ」発表|BMW

BMW M850i xDrive|BMW M850i エックスドライブ

非凡と興奮の“8”

BMW新型「8シリーズ クーペ」発表

ビー・エム・ダブリューは11月9日、東京・銀座で2+2の新型ラグジュアリークーペ「8シリーズ」の発表会を行なった。1989年から99年に生産された先代8シリーズクーペは、リトラクタブルヘッドライトやV12エンジンを搭載した豪華なクーペモデルであり、新型もまたBMWのフラッグシップクーペにふさわしい仕上がりになっているという。

Text by HARA Akira

優雅で官能的なデザイン

今回約20年ぶりに登場した新型は、最上級のBMWクーペとして磨き上げられた美しさと鍛え抜かれた走行性能を誇り、最先端技術を注ぎ込んだ「THE 8」を冠するモデルになったという。説明役として登壇したのは、同社のペーター・クロンシュナーブル社長だ。

まずはじめに「BMWにおける“8”は、非凡さや興奮を表しています。ロードスターの「Z8」、初代「8シリーズ クーペ」、現在のPHVスポーツモデルの「i8」を見れば分かります。新型8シリーズクーペは、BMWのストラテジーであるナンバーワン ネクスト戦略で定義される、ラグジュアリーセグメント構想の重要な要なのです」と切り出した。

BMW

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さらに「開発プロジェクトは極めて特殊なもので、最初のミッションはレーシングモデルの「M8 GTE」。WECで最高のパフォーマンスを見せた経験が生産車に生かされ、ようやく公道でもそれが味わえるのです。新型8は、あらゆるものを備えた、卓越したパフォーマンス、感情を刺激するデザイン、最新鋭のラグジュアリー、最先端のテクノロジーに加え、独自の表示および操作システム、ドライビングアシスト+、コネクティビティなど、極めて先進的な装備を誇るドリームカーです」とコメントした。

アンベールされた濃い水色の「M850i xDrive」は、典型的なロングノーズ、ショートデッキの伸びやかなエクステリアを持ち、全長4,855×全幅1,900×全高1,345mm、ホイールベースは2,820mm。ボディの内部構造部材にカーボン素材、ボディパネルにアルミ材等を効果的に使用することで、軽量高剛性となり、車重は2,000kgを切る1,990kgに抑えられている。

BMW

BMW

エクステリアで目立つのが、一つのフレームで縁取られ、低めに配置された大型のキドリーグリルだ。その両側のBMWレーザーヘッドライトは、中央にブルーをあしらい全体のシルエットと調和するデザインを採用。フロントホイール背後のボディサイド面に陰影をつけることで、空気を切り裂いて駆け抜けるイメージを与える一方、リアホイール周辺は駆動力を象徴する大きく張り出した力感のあるデザインとし、低重心と重厚感を強調している。またルーフトップには、往年のレーシングモデルを彷彿させるダブルバブルルーフラインを採用し、個性をさらに際立たせた。

ベンチレーション付きのメリノレザー製シートやHarman Kardon製オーディオ、アンビエントライトを標準装備するインテリアには、新しい表示・操作コンセプト「BMWオペレーティングシステム 7.0」を導入。10.25インチのコントロールディスプレイと、速度/回転計の間にナビなどを表示できる12.3インチのフルデジタルメーターパネル、改良されたHUDにより、ドライバーは運転に集中しながらも必要な情報を受け取ることが可能になったという。また、シフトノブには透明度の高いクリスタルで作られたクラフテッド クリスタル フィニッシュを採用し、その中に数字の“8”が浮かび上がる仕様になっている。

BMW M850i xDrive|BMW M850i エックスドライブ

非凡と興奮の“8”

BMW新型「8シリーズ クーペ」発表

0-100km/h加速3.7秒

長いノーズに搭載する新型の4.4リッターV型8気筒ツインパワー ターボエンジンは、最高出力390kW(530ps)/5,500-6,000rpm、最大トルク750Nm/1,800-4,600rpmを発生。先代エンジンから50kW(68ps)の出力向上を果たすとともに、幅広い回転域で供給される大トルクにより推進力が長く持続し、快適なクルージングを可能にしている。一方、ギア比の幅を拡張し、油圧制御システムを最適化した8段スポーツAT(ティプトロニック付)と、無段階可変配分の四輪駆動システムxDriveにより、100km/hまで3.7秒で加速するというスポーツカーらしい面も兼ね備える。

足回りは、従来のダンパーと電子制御アクティブスタビライザーを組み合わせた「アダプティブMサスペンション プロフェッショナル」を採用。最小回転直径が小さい取り回しの良さと正確なハンドリングを実現するインテグレイテッド アクティブ ステアリング、Mスポーツ ディファレンシャル、Mスポーツ ブレーキなどにより、最高の「俊敏性」「正確性」「パフォーマンス」が発揮できるという。

BMW

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運転支援システムは、ストップ&ゴー付ACC、車線変更・逸脱警告システム、ステアリング&レーン コントロール アシスト、事故回避ステアリング付衝突回避・被害軽減ブレーキなど最先端のものを標準装備するほか、「パーキングアシスト」では初めてリバースアシスト機能を採用。これにより、クルマが直前に前進したルートを最大50メートルまで記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能になる。この機能を活用すれば、日本国内に数多く存在する細い道路に迷い込んでも、安全かつ正確に元に復帰できるという。

新型8シリーズクーペの国内における納車の時期は2019年1月。ただし最初の30台についてはスペシャルな「クリスマスサプライズ」とし、今年の12月25日に納車できるよう調整したとのこと。また、2019年には8シリーズの「グランクーペ」と「カブリオレ」がデビューし、これら全てにMモデルが設定されるというMファンには喜ばしいニュースが提供された。さらにBMWインディビジュアルの提供が始まること、オンラインの「BMWプレオーダー」システムがスタートすることなどを表明。プレオーダーでは、来年中頃に発売される「X7」が今すぐ予約でき、最初の生産枠の1台が確保できるとした。

8シリーズクーペのグレードは今回発表のM850i xDriveのみ。価格は1,714万円となっている。

問い合わせ先

BMW カスタマー・インタラクション・センター

0120-269-437(平日9:00-19:00、土日祝9:00-18:00)

http://www.bmw.co.jp

           
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