カントリーマンをベースに、レース車の意匠を施した

世界でもっとも苛酷といわれる“ダカール ラリー”で、今年、なみいる強豪を制して優勝を果たしたのは、ステファン・ペテランセル選手が駆る「MINI ALL4 Racing」。この優勝を記念してつくられるのが「ミニ ジョン・クーパー ワークス カントリーマン ALL4 ダカール ウィナー 2013」という、長い名前を持つ特別仕様車だ。

ベースとなる車両は、「ミニ JCW カントリーマン（クロスオーバー）」。マットブラックをベースとしたボディには、優勝車のカラーリング譲りの、明るいグリーンのラインが入り、ボンネットには、ダカールラリーの優勝記念ロゴと、ペテランセル選手のサインがあしらわれる。

ボディサイドのグリーンの帯には、優勝した車両名「MINI ALL4 Racing」の文字が記される。フロントドアには優勝した車両とおなじ「302」のゼッケンとドライバー名「ステファン・ペテランセル」およびコドライバー「ジャン・ポール・トコレット」の名前をペイント。さらに、背面のハッチ部分には、優勝記念ロゴが描かれたバッジが掲げられている。

このほか、特製のグリーンのラインがはいったボディサイドのウインカー、19インチの“Cross-Spoke Crusher”デザイン 軽量アロイホイールなどがおごられ、ひとめで特別な車両であることがわかる。

ヘッドレストに優勝記念ロゴがグリーンの糸で刺繍されるシートには、グラビティブラックのレザースポーツシートを採用。シフトレバーのブーツやフロアマットにも、ボディとおなじく明るいグリーンのステッチがあしらわれ、アクセントをくわえる。そして、グローブボックス部分にはスペシャルエディションのロゴがシリアルナンバーとともに掲げられ、特別なクルマであることを演出する。

パワートレインやシャシーはベース車両とかわらず、最高出力160kW（218ps）を発揮する1.6リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、4輪駆動であるALL4を採用する。

このスペシャルな「ミニ ジョン・クーパー ワークス カントリーマン ALL4 ダカール ウィナー 2013」は、ドライバーのペテランセル氏が11回めのダカールラリー制覇を達成したことにちなみ、わずかに11台のみが、同氏の故郷であるフランスで販売される。