ロッド・スチュワートが所有していたランボルギーニがコンクールで受賞|Lamborghini
Lamborghini Miura S|ランボルギーニ ミウラS
ロッド・スチュワートが所有していた「ミウラS」が1位に
ランボルギーニは、英国で開かれた2つのコンクール デレガンスでランボルギーニ ポロストリコによりレストアされた2台の「ミウラS」が1位に輝いたと発表した。
Text by YANAKA Tomomi
当時ランボルギーニが東南アジアに向けて出荷した唯一のミウラSも受賞
英国オックスフォードシャーのブレナム宮殿にあるサロン・プリヴェのコンクール デレガンスで「1970年代スーパーカーのベスト イン クラス」「もっともアイコニックなクルマ」そして「ベスト イン ショー」と3つの1位に輝いた1971年製の「ミウラS」。
このクルマはもともと1971年にロックミュージシャンのロッド・スチュワートへ納車されたもので、ランボルギーニのクラシックカー部門「ランボルギーニ ポロストリコ」が18カ月もの期間をかけてレストアした。
ロッド・スチュワートへの納車時には彼が選んだという「ビアンコ ポロ パーク」という硝石を思わせる白いボディカラーを纏っていたものの、ポロストリコに届けられたときはすでに青に塗り替えられ、エンジンも改造、クルマの元のボディラインさえも分からない状態だった。
そんな状態から複雑なレストアを経て、はじめて一般公開された「ミウラS」が、3部門で1位を獲得した。また、このサロン・プリヴェでは、ニュルブルクリンク北コースで6分44秒97という市販車最速記録をたたき出した「アヴェンタドールSVJ」も欧州初披露されている。
そして、サロン プリヴェでの受賞につづき、ポロストリコがレストアしたもう1台の1971年製ミウラSもロンドンのハンプトン コート宮殿で開催されたコンクール オブ エレガンスで「ベスト70sカー」を受賞している。
このクルマは、1971年にシンガポールのオーナーに納車されたもので、当時ランボルギーニが東南アジアに向けて出荷した唯一のクルマだという。さらに、走行距離は1,300マイル(約2,100キロ)と、世界でもっとも走行距離の少ないミウラSと言われる。
1968年の誕生から半世紀を迎えながら、今もなお多くの人を魅了するミウラS。レストアされ、もう一度命を吹き込まれた2台のミウラSの新しい物語が始まる。