ランボルギーニV12の頂点、アヴェンタドールSVJ登場|Lamborghini
Lamborghini Aventdor SVJ|ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ
ランボルギーニV12の頂点、アヴェンタドールSVJ登場
ランボルギーニは8月23日、米国カリフォルニア州で開催中のモントレー カーウィークのイベント「ザ クエイル モータースポーツギャザリング」で、V12エンジンを搭載するフラッグシップモデル「アヴェンタドール」のハイパフォーマンスバージョン「アヴェンタドールSVJ」をワールドプレミアした。
Text by HARA Akira
ニュル最速を記録
「アヴェンタドールSVJ」の「SV」は、同社で伝統的にスーパーヴェローチェ(超高速)を、それに続く「J」はJota(イオタ)を意味し、サーキットで優れた性能を発揮することを示している。その証明として同モデルは、独ニュルブルクリンク北コース20.6kmのラップタイムで6分44秒97という市販車最高記録を樹立している。
イオン電流解析機能付きLIEや水/油冷式クロスフロー冷却システムなどにより最適化された6.5リッター60度V型12気筒自然吸気エンジンは、最高エンジン回転数8,700rpm、最高出力770hp(566kW)/8,500rpm、最大トルク720Nm/6,750rpmを発生。乾燥重量1,525kgであるSVJのパワーウエイトレシオはわずか1.98kg/psとなる。7段AMTトランスミッションと、第4世代Haldex搭載4WDシステムにより、100km/まで2.8秒、200km/hまで8.6秒、300km/hまで24秒で加速し、最高速度は350km/h以上に達するという。
エクステリアでは、前モデルの「アヴェンタドールSV」に比べてダウンフォースの大幅改善を設計での最大目標とし、その結果両車軸ともプラス40パーセントのダウンフォースとマイナス1%のドラッグ係数を実現した。
具体的にはサイドフィン付きフロントバンパーのエアロインテーク、それに続くサイドの大型エアインテーク、Y字型のテーマを採用しながらジェット戦闘機を思わせる形状のロッカーパネル、エアロデザインのアンダーボディ、新デザインのリアディフューザー、高くマウントされたリアウイングなどで、各部はランボルギーニが特許を持つ進化型アクティブ エアロダイナミクス システム(ALA2.0)により、動的な状況に応じて高ダウンフォース、または低ドラッグをコントロールするという。
また、モーターレースを参考にクイックリリースできるカーボンファイバー製エンジンカバーや上方排気のエキゾーストパイプ、専用アルミホイール「Nireo」などは重量削減とダイナミズムに貢献。タイヤはSVJ専用に開発されたピレリ製Pゼロコルサで、高いダウンフォースへの対応と強いグリップを確保できる垂直剛性を備えている。
価格は5,154万8,373円。ステファノ・ドメニカリCEOは「SVJはスーパースポーツカーの頂点を極めるモデル。超高速で卓越した空力性能の事例を求め、宇宙船からジェット戦闘機まで、あらゆるものからインスピレーションを得ています。未来に向かってさらなる一歩を進め。スーパースポーツカー開発の新たな可能性を秘めています」とコメントした。
米国ペブルビーチ コンクール デレガンスのコンセプト ローンでは、カーボンファイバーを多用し、ランボルギーニが設立された1963年にちなんで63台のみが限定生産される独特なカラーとトリムのスペシャルエディション「SVJ63」も特別展示されるという。