マクラーレンが2025年までに全車ハイブリッド化を発表|McLaren
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マクラーレンが2025年までのビジネスプラン「トラック25」を発表
マクラーレン オートモーティブは7月12日、英国で開催された「グッドウッド フェスティバル オブ スピード」で、会社設立から15周年となる2025年までの中期経営計画「トラック25」を発表した。
Text by HARA Akira
18のニューモデルと全モデルのハイブリッド化を実施
マクラーレンが、今後の計画である「トラック25」を発表した。このトラック25は、2016年のジュネーブモーターショーで発表されたビジネスプラン「トラック22」の発展形となる最新の経営計画で、概要は以下の通り。
・2025年までに、18の新モデル導入
・2025年までに、マクラーレンのスポーツカーおよびスーパーカーシリーズを全車ハイブリッド化
・マクラーレン「P1」の後継となるアルティメットシリーズのニューモデル導入
・ドライビングエクスペリメンスの飛躍的向上に向けた「拡張」技術の検討
・新マーケットへの参入
・ミッドエンジンスポーツカーおよびスーパーカーの生産台数を年間6,000台に
この計画のため、マクラーレンは、バッテリーのみで30分以上のサーキット走行が可能な軽量かつ急速充電が可能なハイパワー バッテリーシステムを開発中であるとし、また軽量化テクノロジーの開発と製造のため、5,000万ポンドを投資したマクラーレン コンポジット センター(MCTC)を近日オープンする。
コネクティビティ面では、サイバー セキュリティ機能や改善されたトラッキング システムなどのソフトウェアをワイヤレスでアップデートし、現在のような販売店でのダウンロードタイムを不要にする新たなベネフィットを提供するという。
さらに、18種類のニューモデルへの投資により、生産レベルは現在より75パーセント向上し、生産規模は年間6,000台へと増加。現在86の正規販売店で構成する世界31のマーケットを、ロシアやインド、中欧・東欧など市場が急速に拡大中の新興市場へ進出することで拡大。正規販売店の数を100まで増やすとしている。
マクラーレン オートモーティブ最高経営責任者のマイク・フルーウィット氏は「マクラーレンの全社員が、世界最高のドライバーズカーを創り出すことに精力を傾けています。新しいマクラーレンP1を含む18のニューモデルをカバーする12億ポンドのトラック25プランは、我々がマクラーレンのDNAに忠実に絶えず成長し続けるという意思の証。このプランは2020年台半ばまでの7年間の方向性を示したものになっていますが、マクラーレンの今日、また将来の成功は、素晴らしいスタッフの偉大な努力、創造性、および競争心にかかっているということに改めて敬意を表する必要もあります」とコメントしている。