ルノー ルーテシアにパリをイメージした2台の限定車|Renault
Renault Lutecia Initiale Paris|ルノー ルーテシア イニシャル・パリ
Renault Lutecia Expression MT|ルノー ルーテシア エクスプレッション MT
ルノー ルーテシアにパリをイメージした2台の限定車
ルノー・ジャポンは20日、ルーテシアに上品な内外装をほどこした「ルーテシア イニシアル・パリ」と、ベーシックな「ルーテシア エクスプレッションMT」の2つの限定車を発売した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
ルーテシアとは?
本国では「クリオ(Clio)」という名前で販売される「ルーテシア」。日本名である「ルーテシア(Lutecia)」は約2,000年前の、パリの呼称にちなんでいるという。
2011年には、フランスで販売台数1位を獲得するほどの人気があるというルーテシアは、現在、日本では1.6リッター自然吸気ガソリンエンジン+4段ATを搭載した5ドアの「ナイト&デイ」のみの展開。そんなルーテシアに、こんかい、2つの特別限定モデルが登場した。いずれも、パリの街をイメージした、フランス車らしい仕上げとなっている。
パリの高級住宅街
「イニシアル・パリ」は、同車種ではもっともラグジュアリーなモデルに位置付けられる特別仕様車。イメージとしてはパリの高級住宅街区である16区を想定しており、たとえば“上流家庭における日常の足として、子供の送り迎えや買い物などで、狭いパリの街中をオシャレに移動する”ようなシーンを思い浮かべてほしいという。
装いはベージュ サンドレ メタリックとよばれる専用カラーのボディに、16インチアロイホイール、サイドモール先端のロゴバッヂなど、専用装備をあしらい、シック。インテリアは上品なベージュでまとめられ、とくにレザーシートに施される刺繍やステッチは、まるでワンランク上のラグジュアリーカーのようだ。
この、ルーテシア イニシアル・パリ、価格は234万8,000円。限定で30台での販売となる。
素のフランス車を味わえる
同時に発売された「ルーテシア エクスプレッションMT」は、名前のとおり、5段マニュアルトランスミッションを搭載する、ベーシックなモデルだ。いまでもフランスのMT率は9割を超えるといい、この最量販車+MTという組み合わせこそが、もっともフランス車らしいフランス車の仕様だ。
イメージは、パリ18区。さらにいえばモンマルトル地区のような、複雑に道が入り組み、石畳があり、坂道がある活気ある街並みを、マニュアルトランスミッションを駆使して走り抜けるのが、このルーテシアだ。
さかのぼれば1898年のクリスマス・イブ、ルノーの創始者であるルイ・ルノーが人びとを驚かせたのは、モンマルトルの丘だった。馬車ならば登れるモンマルトルの坂道を、当時の非力な“自動車”は登りきることができなかった。そこをルイ・ルノーは、画期的なドライブシャフトをもつ改造車で、見事に駆け上がったのである。
彼のこのパフォーマンスは富裕層の関心を呼び、すぐに受注が集まった。これが現在のルノーにつながるということで、モンマルトルの丘はルノーにとって、歴史的に重要な場所である。
そんな逸話も、話にのぼる、この「ルーテシア エクスプレッション MT」、価格は204万8,000円。40台の限定発売となる。
なお、両モデルともに、ルノー・ジャポンが展開する購入ボーナスキャンペーンの適用対象となり、20万円の購入サポートを受けることができるので、実質さらに安く手に入れることができる。
本国では新型のルーテシア(クリオ)が発表されたばかりだが、日本では今しばらくはこれら2台の特別仕様車とともに、「ナイト&デイ」も継続して販売されるという。
このほか、先日発売されたコレオスの限定車「BOSEエディション」もあわせて展示され、実車を披露した。
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