1.4TSIエンジンで3グレードの展開

今回発表された新型「ティグアン」は、全モデルともにエンジンにブルーモーションテクノロジー1.4リッターTSIエンジンを搭載。ACT（気筒休止）やアイドリングストップ機構を備え、燃費は先代よりも10パーセント向上させた16.3km/ℓを達成する。組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチの6段DSGだ。

駆動方式はFFのみとなり、グレードは「TSI コンフォートライン」をベースに、先進装備をさらに充実させた「TSI ハイライン」、専用の内外装を備えた「TSI R-Line」の3バリエーションでの展開となる。

新型ティグアンでは、7代目「ゴルフ」から採用されるモジュラー プラットフォーム「MQB」を、フォルクスワーゲンのSUVとして初めて採用。自由度の高い設計により、軽量化などの多くのメリットを享受しているという。

ボディサイズは若干サイズアップ。全長4,500mm（従来型比+70mm）、全幅 1,840-1,860mm（同+30～50mm）、全高1,675mm（同+35mm）と、先代に比べてより長く、より幅広く、より低くするとともに、ホイールベースを70mm延長させている。これにより、スタイリッシュでスポーティに見せながら、広い室内空間を実現。ラゲッジスペースは最大615リッターと先代の470リッターに比べ145リッターも拡大した。

“ニュー エモーショナル デザイン”と呼ばれるそのスタイリングは、フォルクスワーゲン伝統の水平基調のデザインを踏襲。彫刻のような鋭いエッジのボディラインと、前後の LEDライトにより、スポーティでダイナミックなフォルムを纏っている。

インテリアはブラックで統一され、スポーティでありながら、落ち着いたエレガントさを演出。その一方、オプションとしてサフラノオレンジレザーも用意される。

また、インパネにはハイライン、Rラインにフルデジタルメーターの「アクティブ インフォ ディスプレイ」が標準装備された。これは「パサート GTE アドバンス」に初めて設定されたもので、これまでの物理的なメータークラスターから、12.3インチのデジタルカラーディスプレイに変更となる。ディスプレイ中央のドライバーインフォメーションディスプレイには、走行に関する情報、ナビゲーション機能、ドライバーアシスタンス機能などが表示される。

インフォテイメントの強化

新型ティグアンのキーワードは“つながるSUV”だ。これは、Volkswagen Car-Netを用いたモバイルオンラインサービスを指している。ハイライン以上に標準装備されるナビゲーション付の純正インフォテイメントシステム、「Discover Pro」では12の情報が得られるテレマティックス機能、Guide & Informの利用が可能だ。googleストリートビューや、google earth表示もできるほか、目的地検索にgoogleのデータベースを用いたオンライン検索を行うことで、最新の施設検索も可能になる。

またコンフォートラインの純正オーディオ「Composition Media」でも3つの通信方式に対応するApp-Connectを使用することで、ユーザーの端末機種（iPhoneでもAndroidでも）に関わらず、USB 接続するだけでスマートフォン内のアプリを利用することが可能だ。

TSI Highline

また、ティグアンはフォルクスワーゲンの総合安全コンセプト、フォルクスワーゲン オールイン セーフティに基づいた安全装備を採用している。前方のクルマや歩行者を検知して、衝突被害を軽減するプリクラッシュ ブレーキ システム フロント アシストや、全車速域で先行車との車間距離を一定に保つ、アダプティブ クルーズ コントロール ACCと渋滞時追従支援システム、トラフィックアシスト等が搭載された。

フォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役ティルシェア氏によると、ターゲットユーザーは、「週末は郊外で楽しむという30歳から50歳くらいまでの既婚男性で、小さい子どもがいる、またはDINKSの家族構成だ」という。

そしてティグアンは、「コンフォートとスポーティさ、技術と革新、フリーダムとコネクティビティを見事に融合させた。都会の生活にマッチしながら郊外への遠出に付き合ってくれる相棒、旅に出かける、目的地を問わない自由を与えてくれるという、まさにヒューマンタッチのぴったりなクルマだと思う」と結んだ。

Volkswagen Tiguan TSI Comfotline｜フォルクスワーゲン ティグアン TSIコンフォートライン
Volkswagen Tiguan TSI Highline｜フォルクスワーゲン ティグアン TSIハイライン
Volkswagen Tiguan TSI R-Line｜フォルクスワーゲン ティグアン TSI Rライン
ボディサイズ｜全長 4,500 × 全幅 1,840 × 全高 1,675 mm
（Rライン）全長 4,500 × 全幅 1,860 × 全高 1,675 mm
ホイールベース｜2,675 mm
重量｜1,540 kg
エンジン｜1,394 cc 直列4気筒ターボ
最高出力｜ 110 kW（150 ps）/ 5,000-6,000 rpm
最大トルク｜250 Nm（25.5 kgm）/ 1,500-3,500 rpm
トランスミッション｜6段AT（6DSG）
駆動方式｜FF
サスペンション 前｜マクファーソンストラット
サスペンション 後｜4リンク
タイヤ 前/後｜（コンフォートライン）215/65R17　（ハイライン）235/55R18　（Rライン）255/45R19
燃費（JC08モード）｜16.3 km/ℓ
価格│（コンフォートライン）360万円　（ハイライン）433万2,000円　（Rライン）463万2,000円