ランボルギーニ最新最強のアヴェンタドールが、空戦の王に挑む!|Lamborghini
Lamborghini Aventador LP 700-4|
ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4
ランボルギーニ最新最強のアヴェンタドールが、空戦の王に挑む!
「スーパーカーが速いのはわかるけれど、じゃあいったいどれくらい速いのか?」こんな素朴な疑問にわかりやすく答えてくれる動画をデンマークの「Bil Magasinet」がYouTubeで公開している。ちょっとコレ、スゴいんです。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
戦う隼vs暴れ牛
エンジンの出力アップ、シャシー性能の向上、電子デバイスの採用。それによってすさまじいまでの"速さ"を手に入れている現在のスーパースポーツカー。そのなかでもランボルギーニはニューモデルが登場するたびに度肝を抜かれるほどのスペックを提示してくる。
しかし、実際のところこれらが"とんでもなく速い"というのはそれとなくわかっていても、「ではどれくらいのレベルで"とんでもなく速い"のか?」というのはいまひとつわからない、という人も多いだろう。
「だったら競争させましょう!」 そんなわかりやすい動画を発見した。
なるほど。なにかくらべる対象と一緒に走らせて競争させればそれがどれだけ速いか、目で見てその速さがわかりやすいかもしれない。
問題は「なにと競争させるか」だ。「アヴェンタドール」はランボルギーニのフラッグシップモデル。700馬力を絞り出す最新最強のモデルの競争相手なのだから、ただのクルマでいいはずがない。
そこで用意されたスーパーマシンは、なんとデンマーク空軍の現役戦闘機! なんだそれは!
それもアメリカ合衆国、ジェネラル・ダイナミクス社(現、ロッキードマーチン)が開発、生産、第4世代ジェット戦闘機にカテゴライズされる「F-16戦闘機」は、世界各地の空を飛びまわる数多のジェット戦闘機たちのなかでも突出した戦闘力をもつ"最強の戦闘機"のひとつだ。愛称は「ファイティングファルコン(戦う隼)」である。
いかに「アヴェンタドール」が、ランボルギーニ史上最強のパワーユニットを持ち、最高時速が350km/hに達するとはいっても、今回戦う相手の最高速度はマッハ2である。時速になおすと気温や気圧によって若干のちがいがあるものの、だいたい2,450km/hくらいということになる。
普通に考えれば勝負にならなさそう……というのが正直なところ。なにしろこのF-16という戦闘機が搭載しているジェットエンジンは、これもまた速度と気圧によって若干誤差は出るものの、「アフターバーナー」というクルマでいうところのターボやNOSのような装置を使用した時の最高出力が馬力換算で98,000馬力にまでなるのだ。馬力だけ見たらアヴェンタドールの140倍。ちびっこ相撲の大会に現役横綱が出てきてしまうようなものである。「おとなげない! なんておとなげない!」と筆者はおもってしまった。
相手はおよそ10万馬力の戦闘機。路面はウエットコンディション。対決場所は完全アウェーの空軍基地。
大苦戦はもはや必至。今回はあまりにも相手が悪い。結果がなんとなく頭に描けてしまい、クルマ大好き編集部員としてはやや気分が重くなりつつも動画を見てみたところ、そこにはとんでもない光景が映っていた! つづきは動画を見て、ご自身の目で確かめてほしい。
以下にアヴェンタドールと、この時点で推定されるF-16のスペックを載せておくので参考にしてほしい。
ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4
エンジン|6.5リッター V型12気筒
最高出力|515kW(700ps)
最大トルク|690Nm(70.4kgm)
トランスミッション|7段ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)
価格|4,100万2,500円
デンマーク空軍スクリュズストロプ戦闘航空団第730戦闘飛行隊所属 ロッキードマーチンF-16A ブロック15
エンジン|プラット・アンド・ホイットニーF100-PW-200
最高出力|約98,000馬力(アフターバーナー使用時)
固定武装|M61A1 20mmバルカン砲
価格|20億4,400万円前後(アメリカ国内向け仕様1998年度会計価格)