エンツォの後継、2012年末に公開予定|Ferrari
Ferrari|フェラーリ
エンツォの後継、2012年末に公開予定
フェラーリ、2012年第1四半期の決算を発表
フェラーリは2012年第1四半期の決算を発表すると同時に、V12気筒エンジンをリアミッドに搭載する「ENZO(エンツォ)」の後継モデルの登場を正式に告知した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
限定生産のハイブリッドスーパーカー
フェラーリは、2012年第1四半期決算の発表のなかで、売上高が前年同期比13.2パーセント増の5億5,610万ユーロ、正規ディーラーネットワークへの販売台数は同11.5パーセント増の1,733台、純利益は同17.2パーセント増の4,210万ユーロを記録し、営業成績が引きつづき好調であると訴えた。
最大の市場は、前年同様アメリカであり、イギリス、ドイツ、中東での販売も好調。いっぽう本拠地であるイタリアでは、販売台数121台、前年同期比65台減と大きく勢いをおとした。フェラーリはこれを、同国の経済状況と政府の財政緊縮策の影響とみる。
中国、香港、台湾では154台を販売。引きつづき、成長傾向にある。それゆえ、5月18日から開催される上海エキスポでは、1,000平方メートルの区画に、ロードカーやF1マシンを多数展示するという。
フェラーリ会長 ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏は以下のように語る。
「2011年も素晴らしい結果でしたが、2012年は、さらに経済指数が軒並み上昇し、たいへん満足しています。現在のラインナップは技術的にもすぐれており、これまでのラインナップにくらべて燃料の消費量やCO2排出量が30パーセント少ないことも特筆すべきでしょう。また、今年のおわりごろには、あたらしいエンツォも公開できるとおもいます。これは限定生産車で、フェラーリ初のハイブリッドカーとなります。」
ここで予告されている「あたらしいエンツォ」が、さきごろ、北京国際モーターショーで公開された、リアミッドのV12型エンジン用ハイブリッドシステム「HY-KERS」を採用したモデルであることは、まちがいなさそうだ。
あたらしいエンツォについてはさまざまな噂がささやかれているが、それらによるとニューモデルは「F70」と呼ばれ、エンジンとモーターによるシステム出力は920psに達するという。デザインをふくめ正式発表がまたれる、待望のスーパーカーだ。
ちなみにフェラーリは、オンライン活動でもリーダーシップを発揮していると語り、“友達”はフェイスブックで800万人、グーグル+ではもうすぐ100万人だという。