ベースモデルと比べて15%の燃費向上

昨年の東京モーターショーでのワールドプレミアの記憶もあたらしい、5シリーズをベースにしたBMWのハイブリッドモデル「アクティブハイブリッド5」がついに日本で発売となった。

出力40kW（55ps）の電気モーターは、535i譲りの3リッター直列6気筒ガソリンエンジンとトランスミッションのあいだに設置され、トータルで最高出力240kW（340ps）、最大トルク450Nm（45.9kgm）を発生する。ハイブリッド走行のみならず、60km/h以下で3～4km程度のEV走行も可能だ。

エンジンにはBMWのエコロジーモデルに採用される、直接噴射、可変バルブリフト（バルブトロニック）、可変バルブタイミング（ダブルVANOS）、ツインスクロール ターボ チャージャーといった「BMWツインパワーターボテクノロジー」を盛り込み、これにアイドリングストップ、ブレーキ・エネルギー回生システム、8段オートマティック、さらには、アクセル・オフ時に自動的にエンジンを切り離す機能「coasting mode」などさまざまな技術を組合せて、10・15モードで 14.6km/ℓ、JC08モードで13.6km/ℓの燃費を達成している。

535iに比べてわずか10万円差

サイズは全長4,910×全幅1,860×全高1,475mmと、5シリーズと変わりはないが、ハイブリッド関連のシステムを搭載したとことにより、車両重量は535iの1820kgと比較して140kg増の1960kg。また、リヤ・アクスル上にリチウムイオンバッテリーが配置されるためトランク容量が縮小しており、520リッターから375リッターになっている。

装備面は、ホイールやテールパイプが専用品となるほか、535iの装備にくわえて、高性能バッテリーを利用し乗車前にリモコン操作で快適な温度が設定できる4ゾーン・オートマチック・エア・コンディショナーが標準となる。

価格は850万円。535iとくらべてわずかに10万円高い。「平成22年度燃費基準+25%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル（★★★★低排出ガス車）」を達成しており、エコカー減税により自動車取得税および重量税が100%免税され、さらにエコカー補助金の対象モデルにもなっている。すでに予約ははじまっており、デリバリーは2012年4月中旬を予定しているという。

BMW Activehybrid5｜ビー・エム・ダブリュー アクティブハイブリッド5
ボディサイズ｜全長4,910 × 全幅1,860 × 全高×1,475mm
エンジン｜直列6気筒DOHC ツインスクロールターボ付
排気量｜2,979cc
エンジン最高出力｜225kW（306ps）/5,800rpm
エンジン最大トルク｜400Nm（40.8kgm）/1,200-5,000rpm
モーター出力｜40kW（55ps）
モータートルク｜210Nm（21.4kgm）
トータル最高出力｜250kW（340ps）
トータル最高トルク｜450Nm（45.9kgm）
トランスミッション｜電子油圧制御式8速AT
ホイールベース｜2,970mm
トレッド｜前1,600mm 後1,625mm
トランク容量｜375リッッター
車両重量｜1,960kg
最小回転半径｜5.7m
0-100km/h加速｜5.9秒
燃費｜14.6km/ℓ（10・15モード）
燃費｜13.6km/ℓ（JC08モード）
CO2排出量｜149-163g/km（欧州値）
タイヤ｜245/45R18
ホイール｜8J×18アロイ
ハンドル位置｜右