ゼネラルモーターズ│LGと電気自動車を共同開発
CAR / NEWS
2015年3月6日

ゼネラルモーターズ│LGと電気自動車を共同開発

GM│ゼネラルモーターズ

LGと電気自動車を共同開発

ゼネラルモーターズ(GM)は25日、韓国のLGグループと電気自動車(EV)の設計と技術開発を共同でおこなうと発表した。

文=谷中朋未

提携によりEVの生産・販売台数増加とラインナップ拡大を強化

これまでにもLGからシボレー「ボルト」、オペル「アンペラ E-REV」に使用されるリチウムイオンバッテリーの供給を受けてきたGM。今回の提携で、EVの設計や技術開発なども共同でおこなうことが決定し、さらに関係が深まったカタチだ。

アメリカでは先日、2025年までに国内で販売する乗用車の燃費について54.4mpg(23.2km/ℓ)を達成することを義務づける企業平均燃費規制(CAFE)が発表された。今後も世界中でより厳しい燃費規制が設定されることも予想され、環境対応車の開発は自動車業界全体において喫緊の課題だ。GMでは、排気ガスを排出しないEVはCAFEの目標を達成するために、重要な役割を担うとしている。

スティーブ・ガースキー GM副会長は「一流企業と協力体制を組めば、開発時間の短縮と資金の節約ができ、さらに消費者はつねに最新の燃料節約技術の恩恵を受けることができる」と述べ、ジュノ・チョウ LG代表取締役社長兼COOも「これはLGにとっての成長戦略であり、私たちはGMの掲げる自動車電動化において業界をリードしていく目標を積極的に支援します」とコメントしている。

今後GMは、バッテリーやその他のシステム開発において高い実績をもつLGの技術を活用することで、EVの生産・販売台数の増加とラインナップ拡大を図っていくという。

ますます激しくなる次世代自動車の覇権争い。GMとLGがパートナーシップを組み開発されるあらたなEVにも注目していきたい。

また、EVやプラグインハイブリッド(PHV)に搭載される蓄電池が、いわゆるスマートグリッドにおいてエネルギーインフラの一端を担うことが想定されている。OPENERSではそんなEVやPHVを、社会のエネルギー・ネットワークに繋がるという意味からSNV(ソーシャル・ネットワーク・ビークル)として提唱している。今回の技術提携が、そんなSNVの普及を促進することを期待したい。

           
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