ダイナミックかつエレガントなエクステリア

2011年2月に発表されたあたらしいC 63 AMG。今夏、本国にてローンチされることが発表されていたが、はやくも日本でも予約受付が開始された。今回のトピックと言えるのは、やはりあたらしく登場を果たしたクーペモデルである。

エクステリアは、セダン、ステーションワゴンに比べかなり車高が抑えられたことにより、流麗なシルエットをもつクーペをはじめ、全モデルとおしてダイナミックかつエレガントなものとなった。フロントデザインは新設計のラジエーターグリルに大きなスリーポインテッドスターが飾られ、ボンネットはアルミニウム製を採用。足もとは、フロントに235/40R18、リアに255/35R18というファットなタイヤを履き、フロントフェンダーはワイドな設計に。

インテリアはスポーティで高品質な空間が広がる。モニター一体型ダッシュボードとインストゥルメントパネルには、専用マルチファンクションディスプレイと3つの独立型円形メーターを装備。さらにAMGステアリングホイールや、シフトパドルをアルミニウム製にするなど、スポーティな雰囲気を演出している。シートは上質なdesignoナッパレザーを使ったAMGロゴ入りヘッドレスト一体型スポーツシートが採用された。

セダン

ステーションワゴン

AMGパフォーマンスパッケージにより、さらなるパフォーマンスを獲得

搭載されるエンジンは、高回転設計の自然吸気ユニット、6.3リッターV8エンジンを搭載。最高出力336kW（457ps）/6,800rpm、最大トルク600Nm/5,000rpmというハイパフォーマンスで、0-100km/h加速を4.5秒、最大速度は250km/h（リミッター作動）という卓抜した加速性能を実現した。

トランスミッションには、「AMGスピードシフトMCT（電子制御式7段AT）」が搭載される。従来のトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用することにより、ダイレクト感のあるアクセルレスポンスとシフトチェンジを可能にし、通常のATに比べて大幅な燃費の改善にも貢献している。

さらに、「AMGパフォーマンスパッケージ」がオプション設定される。内容は、SLS AMGのエンジンの鍛造ピストン、コンロッド、軽量クランクシャフトを採用し、最高出力を358kW（487ps）に高め、俊敏性とレスポンスをさらに向上させている。ほかにも、可変インテークマニホールドのグレーペイント仕上げ、AMGハイパフォーマンスブレーキングシステム、カーボンファイバースポイラーリップ、AMGステアリングホイール（ナッパレザー巻き、グリップはアルカンターラ）が装備され、オプション価格は125万円となる。

価格は、クーペ（ステアリング左／右）で1085万円、セダン（ステアリング左／右）1075万円、ステーションワゴンで（ステアリング右）1095万円となっている。納車開始は10月を予定している。

Mercedes-Benz C 63 AMG｜メルセデス・ベンツ C 63 AMG
ボディサイズ｜全長4,707×全幅1,795×全高1,391mm（クーペ）、全長4,707×全幅1,795×全高1,433mm（セダン）、全長4,701×全幅1,795×全高1,448mm（ステーションワゴン）
ホイールベース｜2,765mm
エンジン｜6.3リッターV型8気筒 DOHC
最高出力｜336kW（457ps）/6,800rpm
最大トルク｜600Nm/5,000rpm
トランスミッション｜電子制御式7段AT
駆動方式｜後輪駆動
価格｜1085万円（クーペ）、1075万円（セダン）、1095万円（ステーションワゴン）