スマートフォンで操作できるレンジローバースポーツ|Jaguar Land Rover
Jaguar Land Rover|ジャガー ランドローバー
スマートフォンで操作できるレンジローバースポーツ
ジャガー ランドローバーは、将来的に自動運転を見据えた研究のなかから、いくつかのプロトタイプ技術を発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
自動的に切り返してUターンする技術も
カメラ映像やセンサーによる解析技術の向上などを背景に、自動車メーカーのみならずIT企業も巻き込んで急速に研究がすすめられている自動運転技術。ジャガー ランドローバーも、研究所においてその最先端技術を開発しており、このたび成果のいくつかが発表された。
ひとつめはスマートフォンでクルマを車外から操作できる機能。画面上でステアリング、アクセル、ブレーキの操作ができ、最高速度は4mph(およそ6km/h)で、ギアはハイ/ローが用意される。
この機能をもちいることで、ドライバーは極端なラフロードにおいても車外から障害物やアプローチアングルなど目視で確認しながら、安全に車両を移動させることが可能だ。リモートコントロールができる有効距離はおよそ10メートルとされ、それ以上離れた場合や乗車中などあまりにちかい場所からの操作は受け付けないようになっている。
また、都市部においても、運転席側にドアを開く余裕がない場合にこの機能を使うことで、乗車せずに移動させることができる。この使い方は、BMWの最新型「7シリーズ」に搭載されたリモコン機能とおなじといえる。
もうひとつが、自動運転によるUターン機能。行き止まりや狭い駐車場においても、カメラやセンサーの情報をもとに全自動でブレーキ、アクセル、シフトを操作し、車両が180度回頭するまで切り返しをおこなう。もちろん、つねにセンサーやカメラにより、ほかの車両や歩行者への安全確認も怠らない。
このほか、自動運転の基礎となるセンサー類が、利用環境、天候に左右されないように精度を向上させる研究をおこなっているという。