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2015年3月16日
HONDA|ホンダ スマートホームシステムの実証実験概要
HONDA|ホンダ
さいたま市とCO2低減を目指した協定を締結
ホンダは、さいたま市が進めている家庭でのCO2低減を目指す「E-KIZUNA Project(イー・キズナ・プロジェクト)」に共同で推進することに合意し、協定を締結した。
文=谷中朋美
スマートホームシステムによる自立した電力供給
イー・キズナ・プロジェクトは、CO2の排出を低減するため、電気自動車の普及などを目指すというさいたま市が進めるプロジェクト。
実験では、フィットベースのEVやプラグインハイブリット、電動二輪車をもちいての実用性を検証する。さらに、ホンダは今回、EVだけでなく、独自に開発した天然ガスを燃料とするガスエンジンコージェネレーションユニットや太陽光発電システムを組み合わせた「Hondaスマートホームシステム」を導入した家を2012年の春を目標に建設。総合的なアプローチで低炭素社会に向けた実証実験をおこなう。
2015年までに2000年比でCO2排出半減を目指す
実験では、外部供給電力にくわえ、このシステムでつくられた電力や熱エネルギーを家庭内やEV、電動二輪車に使用し、効率よくマネジメントすることで日常生活でのCO2低減を目指す。災害時に家庭単位で自立した電力供給が可能かどうかの検証もおこなわれる。現段階では実験で使用されるフィットベースのEVは、蓄電池としては使うことができないが、将来的には蓄電も可能になると見込まれており、開発が期待される。
ホンダは、この実証実験をとおして、結果的に家庭で排出されるCO2を2015年までに2000年比で半減させることを目指すという。
東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故により、今、あらためてつきつけられているエネルギーの問題。持続可能な社会を築くためにも、「イー・キズナ・プロジェクト」のような総合的なエネルギーマネジメントの実現が求められている。