Lamborghini Aventador LP 700-4|ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4 走りを動画で公開
Lamborghini Aventador LP 700-4|
ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4
英国誌『AUTOCAR』が走りを動画で公開
英国の自動車専門誌『AUTOCAR』は、You Tube上でランボルギーニのあたらしいフラッグシップである、アヴェンタドール LP700-4のインプレッションムービーを公開した。
文=松尾 大
最終的な結論は、ファンタスティック!
ランボルギーニがムルシエラゴにかわるあらたなフラッグシップとして発表した、アヴェンタドールLP700-4。あたらしく設計された6.5リッターV12エンジンに、最速のシフト時間0.05秒を実現し、革新的なトランスミッションと謳われるISRトランス・ミッション、さらにカーボンファイバー製モノコックとプッシュロッド・サスペンションを備えた非常に野心的なモデルだ。『AUTO CAR』英国版編集部主筆で、飛ばし屋としてもしられるスティーブ・サトクリフによるアヴェンタドールの試乗記が同誌のYou Tubeアカウントで公開されているので、その内容をお伝えしよう。
サトクリフ氏は、冒頭で「あまり道徳的とはいえない、速くてうるさいクルマを紹介します。今年テストするモデルのなかでももっとも速く、一番うるさいランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4です。ご存知のとおりランボルギーニは半端なことはしません。中身も外もすべてあたらしいのです」と、ランボルギーニのあたらしいシンボルを紹介。
まず彼が注目したのが、エコロジーを標榜するブランドが多いなか登場した、6.5リッターという大排気のエンジンだ。最高出力700psという途方もないパワーももちろんだが、とくにエグゾーストから発揮されるサウンドを絶賛している。サトクリフ氏は「乗り心地やハンドリングなど、ほかの部分がいかに良くできていようが、そんなことはお構いなしに、この音があなたを魅了する」と断言している。
映像を見てもわかるとおり、路面はウエットであったため、全開走行はできていないが、それでもマシンの機敏な動きには感嘆。優秀なブレーキング性能とハンドリング、そして地面に吸いつくようなタイヤのグリップ。それに空力性能の高さもすばらしいという。ただ、ギアチェンジのスピード、スムースさは、ストロングポイントというレベルではないようだ。
そのほか、ネガティブなポイントとして挙げているのがデザインで、もっとも議論を呼びそうなのがインストゥルメントパネルだとしている。「表示そのものは十分見やすい、しかし“too much”だ。スピードメーターの表示はデジタルで、レバーを押すと切りかわるようになっているが、そんなものはこのクルマを乗るひとのためには不必要」と批判的だ。また「乗り心地をのぞけば、本当に特別なクルマだ」と表現しているように、乗り心地は快適と呼べるレベルではないという。
この内容で英国では25万ポンド(約3,500万円)という価格も鑑みて、サトクリフ氏は「fantastic!」と締めくくった。
Lamborghini Aventador LP 700-4|
ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4
ボディサイズ|全長4,780×全幅2,030×全高1,136mm
エンジン|6.5リッター V型12気筒DOHC
最高出力|515kW(700ps)/8,250rpm
最大トルク|690Nm(70.4kgm)/5,500rpm
車両重量|1,790kg
駆動方式|4輪駆動
欧州NEDC複合サイクルモード 燃費|17.2ℓ/100km
CO2排出量|398g/km
乗車定員|2人