TOYOTA Priusα│トヨタ プリウス アルファ プリウスワゴンがローンチ!
CAR / NEWS
2015年2月19日

TOYOTA Priusα│トヨタ プリウス アルファ プリウスワゴンがローンチ!

TOYOTA Priusα│トヨタ プリウス アルファ

満を持してワゴン版 プリウス登場!

トヨタ自動車は、ハイブリッドワゴン「プリウスα」の販売を開始した。全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店の全チャンネルで販売される。

文=谷中朋美

2列5人乗りと3列7人乗りがラインナップ

今年のデトロイトモーターショーやジュネーブモーターショーなどで「プリウスv」「プリウス+」、そしてコンセプトモデル「プリウスc コンセプト」という名で発表され、発売が待たれていたプリウスのニューバージョン。東日本大震災の影響で販売が延期になったものの、ついに満を持して登場した。

今回販売を開始した新型は「プリウスα」と名づけられた。現行の「プリウス」のデザインを継承しながらも、プリウスのボディサイズが全長4,460×全幅1,745×全高1,490mmである一方で、プリウスαは、全長4,615×全幅1,775×全高1,575mmとひとまわり大きくなっている。トヨタ初となる大型樹脂のパノラマルーフが装備され、開放感溢れる空間を実現させた。

シートタイプも乗るひとの多様なライフスタイルにこたえる5人乗りの2列シートと、7人乗りの3列シートの2タイプを用意。アイポイントを高く設定し、良好な視界を確保するとともに、2列シート車のラゲージスペースは535リットルと広く、使い勝手が向上している。3列シートタイプには、バッテリーに従来のニッケル水素ではなく、あらたにコンパクトなリチウムイオン電池を採用することで、7人の乗車を可能にした。こちらのラゲッジスペースは200リットルと必要にして十分だ。ちなみにこれまでのプリウスのラゲージスペースは445リットルである。

TOYOTA Priusα│トヨタ プリウス アルファ プリウスワゴンがローンチ!|02

TOYOTA Priusα│トヨタ プリウス アルファ プリウスワゴンがローンチ!|03

パワーユニットは、圧縮比よりも膨張比を大きくする方法で熱効率を向上させた1.8リッターのアトキソンサイクルエンジンを用いたハイブリッドシステムを搭載。エンジンの最高出力は73kW(99ps)/5,200rpm、最大トルクは142Nm(14.5kgm)/4,000rpm、モーターは最高出力60kW(82ps)、最大トルクは207Nm(21.1kgm)、システム全体では最高出力100kW(136ps)と、この点ではスタンダードのプリウスとの変化はない。

やはり気になる環境性能は、JC08モード走行燃費26.2km/ℓ、CO2排出量89g/km。たしかに、クラストップレベルと言って過言ではないが、増大した車輌重量によって、プリウスと比べると燃費は4.2km/ℓ下降、CO2排出量は13g/km増えている。

カラーは、スーパーホワイト、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、グレーメタリック、ブラック、レッドマイカメタリック、クリアーストリームメタリック、ダークブルーマイカの8色を展開。価格はベースのSグレードの「Lセレクション」(5人乗り)が235万円から。かなりの実用性を得ながらも、スタンダードのプリウスの最低価格にたいして30万円のアップで抑えられている。

また、今年の夏以降に「プリウスα」の2列シート車をベースにした「プリウスv」を北米で、2012年中には3列シート車をベースにした「プリウス+」をヨーロッパで発売する予定だ。

東日本大震災の影響もあってか、改めてハイブリッド車に注目が集められている。そのなかでプリウスαの発売は、子どもを抱える家族、クルマを使用してレジャーを楽しみに出掛けたいと思っている人びとなどにとって朗報と言えるだろう。

TOYOTA Priusα│トヨタ プリウス アルファ
ボディサイズ│全長4,615×全幅1,775×全高1,575mm
ホイールベース|2,780mm
車輌重量(5人乗り)|1,470kg
車輌重量(7人乗り)|1,480kg
エンジン│1.8リッター直列4気筒
最高出力(エンジン)│73kW(99ps)/5,200rpm
最高出力(モーター)|60kW(82ps)
最大トルク(エンジン)│142Nm(14.5kgm)/4,000rpm
最大トルク(モーター)|207Nm(21.1kgm)
JC08モード燃費|26.2km/ℓ
JC08モードCO2排出量|89g/km
駆動方式│FF
価格│235万円~330万5000円

           
Photo Gallery