HONDA CIVIC|ホンダ シビック シビックの新ラインナップ
HONDA CIVIC|ホンダ シビック
シビックの新ラインナップ
ホンダは、2011年ニューヨークオートショーにて新型シビックの量産モデル全5タイプを発表すると同時に、全米での販売を開始した。
Text by OPENERS
コンパクトなボディながら、快適性を確保
今回発表されたのは、ガソリン車、低燃費ガソリン車「HF(High Fuel-economy)」タイプ、リチウムイオンバッテリー搭載のハイブリッド車、スポーツ仕様の「Si」クーペ、CNG(天燃ガス)車「ナチュラルガス」の5モデルである。
新型のシビックは、モノフォルムでコンパクトなボディとしながら、より傾斜したAピラーの採用、低床化、前後のタンデムディスタンスの見なおしなどによって、視認性の確保、快適な居住空間を作りだすことを実現した。
室内装備には、ステアリングのスイッチでオーディオなどを簡単に操作できる「インテリジェント・マルチインフォメーション・ディスプレイ(i-MID)」を採用。運転支援機能にかんしては、全タイプ標準の車両挙動安定化制御システム(VSA)に、あたらしくモーションアダプティブEPSを組み合わせ、悪路などでの走行安定性も高めている。
リチウムイオンを採用したハイブリッド
まずハイブリッド車は、ホンダのハイブリッドモデルではじめてリチウムイオンバッテリーが使用される。パワートレインは、最高出力110hp/5,500rpm、最大トルク171Nm/1,000-3,500rpmの1.5リッター i-VTECエンジンと、最高出力23hp/1,546-3,000rpm、最大トルク105Nm/500-1,546rpmを発生する軽量化されたモーターが組み合わされる。パフォーマンスを向上させながらも、燃費は、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)規格で44mpgを記録し、ハイブリッドセダンではトップクラスの数値だとしている。
さらにスポーティに生まれ変わった「Si」
つぎに、スポーツ仕様の「Si」タイプは、シビック初となる2.4リッター i-VTECエンジンを積み、最高出力201hp/7,000rpm、最大トルク230Nm/4,400rpmを発生。従来モデルよりも最高出力は4hp、最大トルクは22パーセント向上たとしている。燃費は37mpgを記録し、トランスミッションにはSiタイプ専用の6段MTのみが組み合わされる。さらなるスポーティな走りを実現するために、専用のサスペンションや17インチアルミホイールが与えられ、車高も通常のガソリン車よりも約1cm下げられている。
さらなる力強さとクリーンな走りを得たナチュラルガス
米国・カリフォルニア州などの一部州で販売されているCNG燃料の「GX」は、名称を「GX ナチュラルガス(GX Natural Gas)」に変更。新型を2011年秋以降に販売開始するとともに、販売網をさらに拡大する予定だという。
ナチュラルガスは、ガソリン車と同様の1.8リッター i-VTECエンジンを搭載し、最高出力113hpを発生する。そのほかの詳細な情報はまだ発表されていないが、ホンダは「従来モデルよりさらに力強く、クリーンな走りを実現した」としている。
最後にガソリン車にかんしては、トランスミッションやインテリアパーツ、装備の仕様などがことなる「DX」「LX」「EX」「EX-L」の4グレードを用意。エンジンは、デュアルステージインテークマニホールドつき1.8リッター i-VTECで、最高出力140hp/6,500rpm、最大トルク173Nm/4,300rpmを発生する。トランスミッションには、5段ATと5段MTが用意され、AT仕様の燃費は32mpgとなっている。低燃費ガソリン車「HF」は、専用の15インチ軽量アルミホイール、専用スポイラー、専用空力パーツを用いた恩恵により燃費41mpgという優秀な数値を記録している。