和服もモチーフに豪華をきわめたロールス・ロイスのビスポーク|Rolls-Royce
Rolls-Royce Serenity|ロールス・ロイス セレニティ
和服の柄もモチーフに豪華をきわめたロールス・ロイスのビスポークモデル
ロールス・ロイスは3月に開催されるジュネーブモーターショーにおいて、豪華絢爛なインテリアをほどこしたビスポークモデル「セレニティ」を展示すると予告した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
ビロードにつつまれて
ジュネーブモーターショーでロールス・ロイスが展示するのは、同社のビスポーク デザインチームが手掛けた特別な一台。静粛、安寧などを意味する“セレニティ”と呼ばれるこのクルマは、ビロード(織物)などにみられるように、歴史的に王侯貴族たちがその力の象徴として愛してきたシルクに着目したという。
セレニティはあらたなラグジュアリーモデルのベンチマークとしてふさわしい、もっとも豪華絢爛なインテリアを目指したというワンオフモデルとなる。そのために、最高級のシルク織物、すぐれたクラフツマンシップ、クリエイティビティが注ぎ込まれており、ロールス・ロイスでなければ実現できないことをデモンストレーションするショーケースでもある。
ロールス・ロイスのビスポーク デザインチームは、昔から王族や皇族たちをはじめ歴代の指導者たちに移動手段を提供しつづけたロールス・ロイスの各モデルにラグジュアリーな内装のインスピレーションを求めるいっぽう、ヨーロッパの家具に和服のデザインを結びつけるという現代的な解釈によって、イノベーティブでモダンかつ静謐につつまれたインテリアを実現したという。
現時点ではデザインスケッチのみが公開されているが、そのなかの説明書きによると、インパネにはビスポークのメーター、パネルにはスモーク処理された桜材、シルクが張られたルーフには和服の柄を思わせるような花のイラスト、ドアトリムには真珠貝の象嵌細工で描かれた花があしらわれる。さらにリアシートの座面下は木のパネルをあてがい、フロアやシートのヘッドレストはシルクがもちいられる。
この豪華を極めた世界にただ一台のロールス・ロイスは、3月のジュネーブモーターショーの会場でお披露目される。