ATSにスタイリッシュなクーペを追加|Cadillac
Cadillac ATS Coupe|キャデラック ATS クーペ
キャデラックATSにスタイリッシュなクーペを追加
キャデラックのエントリーモデル、「ATS」にあたらしくクーペがくわわり、デトロイト モーターショーで公開された。このクーペモデルは、北米で数々の賞に輝いたATSの注目度をさらに高めると同時に、これまで欧州のプレミアムブランドに独占されてきた、北米におけるDセグメントのラグジュアリークラスにチャレンジする、キャデラックの意欲作でもある。
Text by SAKURAI Kenichi
日本導入も決定したあたらしいラインナップ
ゼネラルモーターズは、デトロイト モーターショーでキャデラック「ATS」のラインナップに2ドアの「ATS クーペ」を追加し、ワールドプレミアをおこなった。「ATS セダン」は日本にも導入されているモデルであり、キャデラックのラインナップでもっともコンパクトな車種となる。
グローバル キャデラックのチーフ マーケティング オフィサーであるウーヴェ・エリンガハス氏は、「キャデラックATSクーペは、キャデラックがターゲットとする若い世代のカスタマーに向けたモデルです。運転するたのしさやキャデラックが誇る最先端技術を有し、個性はライバル他車と明確に差別化されています。このクーペは、スポーティで洗練されたドライビング体験を提供する、コンパクトラグジュアリークラスをリードするアメリカンモデルなのです」とコメント。欧州ブランドが人気を集めている、プレミアムDセグメントへチャレンジする抱負を語った。
注目のエクステリアは、ATSセダンのイメージをほぼそのままに、2ドアクーペ化。より寝かせられたリアウィンドウは、セダンよりも面積を拡大し、低くなったルールラインとともに独特のクーペスタイルを表現している。ATSセダンがバンパー下に3分割したフロントエアインテークを持つのにたいしてATS クーペでは、左右に繋がるエアインテークデザインを採用。ワイド&ローを強調する、スポーティなイメージを向上させることに成功した。
ATSクーペは、基本的には昨年日本でも発売されたATSセダンのメカニズムを流用している。キャデラック「CTS」譲りとなる静止重量配分50:50のFRプラットフォームを採用し、搭載されるエンジンは、リッターあたり136psを誇る高性能な2リッター直4ターボエンジンとなる。ただし「ATS」にくらべ、エンジンはトルクを約14パーセント アップしているという。ちなみに最高出力は203kW(272ps)、最大トルクは400Nm(40.8kgm)というデータだ。
トランスミッションは、コンベンショナルな6段AT。北米仕様には6段MTも用意される。また、FRのほか、4WDモデルを用意しているのも特徴だ。ただし、日本で発売されるモデルは、セダンの場合すべてFRとなっている。
ボディサイズは全長4,663×全幅1,841×全高1,392mm。セダンに比較して全長は若干長くワイドで、車高は30mmほど度低められている。ホイールベースはセダンとかわらない2,775mmである(ともに北米仕様車での比較)。
なお、導入時期は未定だが、キャデラック「ATS クーペ」は、日本市場への導入も決定している。これによって日本に導入されるキャデラックのラインナップは、「ATS」が2モデル、「CTS」がセダンとスポーツワゴンの2モデル、SUVが「SRXクロスオーバー」と「エスカレード」の2モデル、そしてVシリーズが1モデルの、計7車種を有することになる。
Cadillac ATS Coupe|キャデラック ATS クーペ
ボディサイズ│全長 4,663 × 全幅 1,841 × 全高 1,392 mm
ホイールベース│2,775 mm
トレッド前/後|1,532 / 1,568 mm
車両重量│1,550 kg
エンジン│1,998 cc 直列4気筒 直噴DOHC 16バルブ ターボ
ボア×ストローク|86.0 × 86.0 mm
最高出力(SAE値)│203 kW(272 ps)/5,500 rpm
最大トルク(SAE値)│400 Nm/3,000-4,600 rpm
トランスミッション│6段AT / 6段MT
駆動方式│FR / 4WD
タイヤ(前/後)│225/40R18 / 255/35R18
サスペンション前/後│マクファーソン / 5リンク
ブレーキ前/後│ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
最小回転半径|5.5-5.8 m
トランク容量(EPA値)|295リットル