日産がゼロ・エミッションスポーツカー「エスフロー」を公開|NISSAN
CAR / MOTOR SHOW
2015年2月20日

日産がゼロ・エミッションスポーツカー「エスフロー」を公開|NISSAN

NISSAN ESFLOW|日産 エスフロー

第42回東京モーターショー2011

日産がゼロ・エミッションスポーツカーを公開

日産自動車は、第42回東京モーターショー2011で、スポーツEV「エスフロー」を公開する。

文=松尾 大

モーターをリアミッドに搭載し、0-100km/h加速5秒以下を記録!

日産自動車が公開するESFLOW(エスフロー)は、ハンドリング、パフォーマンスともに、スポーツカーを目指したというスポーツEV。EVとして日産リーフの技術を駆使し、さらに従来のスポーツカーにあるドライビングの楽しさもそのまま残したという意欲的な一台だ。

デザインはスポーツカーらしく、低く伸びやかで、キャビンも重心付近に配置。ボディは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)によるもので、ロールケージやアルミのシャシーを包み込むようなかたちで覆っている。

注目のパワートレインは、高性能モーターを2基、リアミッドシップに搭載。左右後輪を独立駆動制御することによって、優れた旋回とエネルギー回生性能が得られるという。0-100km/h加速は5秒以下とEVならではのトルク特性を存分に発揮させつつ、一回の充電で240km以上の航続が可能だとしている(US LA4モード)。

日産がゼロ・エミッションスポーツカー「エスフロー」を公開|NISSAN|02

日産がゼロ・エミッションスポーツカー「エスフロー」を公開|NISSAN|03

EVだからこそ可能になったレイアウト

シャシーはアルミ合金製でドライブトレインを中心に設計。燃料タンクとはちがって、リチウムイオン電池は電力の消費におうじて重量が増減しないため、シャシーの各所に配置された電池により、つねに車両の重心が一定に保たれるのが美点だと日産は説明する。また、車両の重心位置をドライバーの腰付近に設定したことで、スポーツカーらしい走りが可能になったという。

そのほかエクステリアを見わたすと、ヘッドランプの下には充電ポートを備え、Aピラーの根本に今までのサイドミラーに代わる、コンパクトなリヤビューカメラを採用するなど、コンセプトカーらしい装備も。また、6スポークのホイールにはブルーカーボンがふくまれて、おなじ素材がサイドシルや、ルーフに取りつけられたリップスポイラー、リヤバンパー下部にも用いられている。

軽量化の徹底はシート素材にも

現時点でのバッテリー性能を考えると、EVの航続距離を伸ばすためには、軽量化と空力性能の向上が必須条件だという。そのため、インテリアには徹底的な軽量化がほどこされた。

通常、シートにもちいられるスチールフレームは、シートを車体後部のバルクヘッドに組み込んだため、不要となり、バイワイヤ技術の活用により、シート側をボディに固定し、ステアリングやペダル類の位置を動かすことでドライビングポジションをドライバーにとって最適な位置に調整することが可能となったという。

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このまま発売されることはないだろうが、近い未来、このエスフローの技術がもちいられたモデルが登場することは十分に期待できるだろう。

           
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