あらたなるフェラーリのシンボル、ついにアンヴェール|Ferrari
Ferrari LaFerrari|フェラーリ ラフェラーリ
フェラーリのあらたなシンボル、「ラ フェラーリ」ついにアンヴェール
次期エンツォ・フェラーリとして、世界中のフェラリスタが待ち望んだあらたなスペチアーレがついに登場した。その名は「ラ フェラーリ(LaFerrari)」。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
フェラーリのあらたなシンボル、ラ フェラーリ
「エンツォ・フェラーリ」の登場から約12年。「F150」と呼ばれていたあらたなスペチアーレは、「跳ね馬」を象徴する情熱、技術、唯一無二の要素を兼ね備えるという意味をこめた「ラフェラーリ」というネームが与えられ、499台のみの限定生産で、本日ついにワールドデビューの瞬間を迎えた。
740psの6.3リッターV12エンジンに、フェラーリ史上初のハイブリッドシステムを組み合わせ、カーボンファイバーモノコックを採用するという情報は、事前にアナウンスされていたものの、それ以外はディザー写真が複数枚公開されるのみで、ライバルとなるマクラーレン「P1」が、徐々にその概要を発表するのと対照的に、ほとんど謎のベールに包まれていた。
今回公開されたスペックによれば、エンジンの最高出力は800ps。これを9,000rpmにて発生する。163ps(120kW)の電気モーターをあわせた最高出力は963ps、最大トルクは900Nmとなる。265/30 R19のピレリ P-Zeroタイヤをフロントに、同タイヤの345/30 R20のものをリヤに履き、電気モーターと組みあわされた「F1 デュアルクラッチギアボックス」を介して、0-100km/h加速は3秒以下、0-200km/h加速は7秒以下でこなすとされた。
CO2排出量は330g/km。EV走行は不可能だが、実験においてはEV走行をおこなっており、その場合、220g/km程度の数値を達成できるという。バッテリーは減速時、あるいはエンジンの余剰出力を利用してチャージする。
フェラーリのテストコース、フィオラノにおけるラップタイムは1分20秒以下。これは「エンツォ」よりも5秒、「F12ベルリネッタ」よりも3秒ほど早い。つまり、世界最速のロードゴーイングフェラーリは「ラ フェラーリ」となった。
Ferrari LaFerrari|フェラーリ ラ フェラーリ
ボディサイズ|全長4,702×全幅1,992×全高1,116mm
ホイールベース|2,650 mm
エンジン|6,262 cc 65度 V型12気筒
前後重量配分(前:後)|41 : 59
圧縮比|13.5 : 1
エンジン最高出力| 800ps/ 9,000 rpm
エンジン最大トルク|700Nm/ 6,750 rpm
モーター出力|120kW(163 ps)
システム最高出力|963ps
システム最大トルク|900Nm以上
トランスミッション|7段デュアルクラッチ(7-Speed DCT)
駆動方式|MR
サスペンション 前|ダブルウィッシュボーン
サスペンション 後|マルチリンク
タイヤ 前/後|265/30R19 / 345/30R20(Pirelli P-Zero)
ブレーキディスク 前|398 x 223 x 36 mm、カーボンセラミック製
ブレーキディスク 後|388 x 253 x 34 mm、カーボンセラミック製
最高速度|350 km/h
0-100km/h加速|3 秒以下
0-200km/h加速|7 秒以下
0-300km/h加速|15 秒
CO2排出量|330 g/km