F12ベルリネッタ 日本上陸|Ferrari
Ferrari F12berlinetta|フェラーリ F12ベルリネッタ
F12ベルリネッタ 日本初上陸
フェラーリのニューフラグシップモデル「F12ベルリネッタ」が、いよいよ日本に初上陸。先代の「599」と比べ、フィオラノのテストコースを3秒5も速い1分23秒で駆け抜ける怪物が、いよいよわれわれの目の前にあらわれた。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
これが新世代フラッグシップ フェラーリ
フェラーリ・ジャパンは、先代の「599」に代わる同社の新世代フラグシップモデル「F12ベルリネッタ」を7月5日、日本ではじめてお披露目した。オウプナーズでも、今年2月の公式発表をはじめ、ワールドプレミアを飾ったジュネーブ・モーターショーからの現地リポートなど、あらたな情報が公開されるたびにお伝えしてきた注目の1台だ。
「F12ベルリネッタ」は、フェラーリの伝統的スタイルを受け継ぐ、V12エンジンをフロントに搭載するFRクーペ。このエンジンは「フェラーリ・フォー」用のエンジンをベースとするが、圧縮比は13.5に高められ、リッターあたり118psとなる最高出力545kW(740ps)/8,250rpmを発揮。最大トルクは690Nm(約70.4kgm)/6,000rpmという強大な数値を発生させる。スタイリングは、創業時からフェラーリと深い関わりを持つピニンファリーナによるもの。「458イタリア」、「カリフォルニア」、「フェラーリ・フォー」といった現行モデルの文法にのっとったデザインだ。
会場に登場したF12ベルリネッタは赤のボディカラーを纏っていたが、CFD(数値流体力学)をもちいたシミュレーションにくわえ、膨大な時間を費やした風洞実験結果から生み出されたその造形は、写真で見る以上に複雑で筋肉質かつスパルタン。”F1マシンの技術をロードカーへフィードバックさせる”というフェラーリの基本コンセプト通り、近年のエアロダイナミクスの劇的な進化が、先述したフィオラノのラップタイム短縮にも多大な影響を与えているのは間違いない。
なお、日本での発売価格は、3,590万円。11月に生産を開始し、はやくも12月末からのデリバリーを予定しているという。
Ferrari F12 Berlinetta|フェラーリ F12 ベルリネッタ
ボディサイズ|全長4,618×全幅1,942×全高1,273mm
ホイールベース|2,720mm
トレッド 前/後|1,665mm / 1,618mm
車輌重量|1,525kg*
エンジン形式|65度V型12気筒
総排気量|6,262cc
ボア×ストローク|94 × 75.2mm
圧縮比|13.5:1
最高出力|545kW(740ps)/8,250rpm
最大トルク|690Nm(約70.4kgm)/6,000rpm
トランスミッション|7段AT(F1デュアルクラッチ)
サスペンション|磁性流体ダンピングコントロールシステム(SEM-E)
ブレーキ|カーボンセラミックブレーキ(CCM3)
タイヤ 前/後|255/35ZR 20 / 315/35ZR 20
ホイール 前/後|9.5J x 20 / 11.5J x 20
最高速度|340km/h以上
0-100km/h加速|3.1秒
燃費|15ℓ/100km(約6.6km/ℓ)
CO2排出量**|350g/km
価格|3,590万円
*軽量パッケージ装着車(オプション)
**HELEシステム搭載車