パリ現地リポート|TOYOTA
TOYOTA|トヨタ
オーリスをパリモーターショーに出展
ハッチバックボディにガソリンエンジンのみのラインナップとなる日本仕様にたいし、ワゴンボディやディーゼルエンジン、ハイブリッド仕様も用意される欧州での「オーリス」。トヨタブースの主役はその「オーリス」だった。島下泰久氏によるリポート。
Text by SHIMASHITA YasuhisaPhotographs by MOCHIZUKI Hirohiko
日本には存在しないワゴンボディ、ハイブリッドシステムのオーリス。
トヨタブースの主役にすえられたのは、日本でも発表されたばかりの「オーリス」。ただしそのラインナップは日本とはことなる。
ヨーロッパ仕様は5種類のパワートレインを設定する。ガソリンが1.3リッターと1.6リッター、ディーゼルが1.4リッターと2.0リッターのそれぞれ2種類。そして先代に引きつづき用意されるのがHSDと呼ばれるハイブリッドだ。
2010年にクラス初のモデルとして登場したこの「オーリスHSD」は、これまでにヨーロッパ域内で6万台をこえるセールスを記録。プリウスについで2番目にポピュラーなハイブリッド車となっている。新型も従来通りシステム出力136psを発生する1.8リッターエンジンと電気モーターを組みあわせたハイブリッドシステムを搭載。CO2排出量は89g/km以下という圧倒的な数値を実現している。ニッケル水素バッテリーをリアシート下に搭載したことで、他のモデルとかわらない荷室スペースを確保しているのはセールスポイントである。
「オーリスツーリングスポーツ」は、このセグメントでセールスの25パーセントを占めるというワゴン市場への投入を意図したモデル。全長をオーリスにたいして285mmプラスの4,560mmに拡大している。ショーカーはHSDだったが、市販の際には各種のエンジンが用意されるはずだ。
このオーリスより採用されたトヨタ車共通のあたらしいフロントデザインは、マイナーチェンジ版のヨーロッパ専用車ヴァーソにも採用。存在感が薄れつつあったヨーロッパ市場にて、強い個性をえてあらためての攻勢開始と相成ったのである。
Mondial de I'Automobile 2012 Salon de Paris
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