コンセプトカー「Onyx」がパリモーターショーでお目見え|Peugeot
Peugeot Onyx|プジョー オニキス小見出し
プジョー オニキス、パリモーターショーに出展
9月27日からはじまるパリモーターショー2012に、プジョーはこれまでのレースで得た技術をおしげもなくつぎ込んだコンセプトカーを出展すると発表した。
Text by TAKEDA Hiromi
レースでつちかった技術満載のコンセプトカー
1984年の「QUASAR」に端をはっし、1986年の「PROXIMA」、1988年の「OXIA」、2004年の「907」、そして2006年の「908RC」と、プジョーはスーパースポーツカーを意識したコンセプトスタディを数多く提案してきたが、今年、9月27日開幕のパリ・サロンでは、これまでにもまして意欲的なコンセプトカー「オニキス(Onyx)」が参考出品されることになった。
このモデルは、昨年までル・マンや北米ALMS選手権で活躍していたプジョー「908HDiFAP/908」も開発していた「プジョースポール」と「PSAプジョー・シトロエン」のR&Dセクションが共同開発した、レース直系テクノロジー満載のスーパーカーだ。
ミッドシップに搭載され、後輪を駆動するパワーユニットは、ル・マン・レーサーの908から転用された3.7リッターのV8ハイブリッドHDI FAPツインターボディーゼルで、パワーは600psを発生。6段のシーケンシャル・トランスミッションと組み合わされる。また制動エネルギーを蓄える回生エネルギーシステムも搭載されるが、このリチウムイオン電池に蓄えられたパワーは、任意で80psを発揮するとされている。
ボディサイズは全長4,650mm、全幅は2,200mmで、全高は1,130mm。空気抵抗係数は0.30。またリサイクルを意識してか、乗員コンパートメントは圧縮フェルトで形成されているほか、シートと一体化されたユニークなデザインのダッシュボードには、新聞紙からリサイクルされた「Newspaper wood」というあたらしい木目素材が使用されるなど、いかにも当代最新のコンセプトカーらしい実験的な試みがふんだんに盛り込まれている。
ただし、これまでのプジョーのコンセプトスタディの通例上、市販に移される見込みは皆無にひとしいだろう。
Mondial de L’Automobile 2012 Salon de Paris
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