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2021年7月13日
クルマと通じ合うシューズって?——マツダとミズノによる新コンセプトのドライビングシューズ体験記|MAZDA & MIZUNO
クルマと同様の面反射の美を靴で表現
同時にこのシューズには、「MIZUNO COB(ミズノコブ)」なるソールを採用。「足裏の感度を高め、バランス能力向上を追求した」とミズノが謳う、体幹を鍛えるトレーニングシューズで知られた技術だ。足裏に正確な情報を伝達する凹凸構造に、マツダの梅津氏が注目したのも、今回の採用の理由という。
「すべてのステッチに(機能的な)意味があります」(梅津氏)という一方、スタイルも同時に重んじたのが、魂動(こどう)デザインなど、審美性をことさら重視するマツダらしいところ。
「360度どこから見ても美しいように」(デザインにかかわったマツダデザイン本部の藤川心平氏)というのが、このシューズにおけるもう一つのこだわり。たいてい、シューズはラストを決めて、あとは一人の職人が裁断した生地をそこに被せて縫い合わせていく。トルソを使う洋服と近い。
それに対して、今回マツダのデザイナーは、同社のクレイモデラーとともに、まずシューズのクレイモデルを作りあげた。「イメージがはっきりと伝わると思ったためです」と、先の藤川氏は説明する。
そこから、両社の共同作業が始まる。コロナ禍にあって、直接会っての作業はできず、リモートで話し合い、途中経過を報告し合いつつの作業は楽でなかったろうと思う。
マツダのデザイナーにとって、先に梅津氏の言葉にあったように、すべてのステッチが意味を持つというシューズの作りは驚きであり、同時に大きな発見につながったようだ。加えて、クルマ関連のものと違い、シューズは中が空洞。「これも改めて知って、造型のスタート地点が違うことに、いろいろ気づきがありました」(デザイン本部の寺島佑紀氏)とする。
最終的にデザイナーがこだわったのは、スタイリッシュに見せること。クルマのデザインイディオムを適用して、製品に面の質感をもたせたい、というのもデザイン部共通の思いだったそうだ。
「クルマと同様の面反射の美を靴で表現するのは難しいのですが、素材の選び方など、できるだけがんばったつもりです」とは、ミズノ・グローバルフットウエアプロダクト本部でデザインを担当する南波友規氏の言葉だ。
「特にこだわったのは、アッパーを二つに分けたこと。下はグレイのヌバックを使って、上はブラックにしました。二つの素材の色と、質感の違いでもって、私たちの言葉でいう“カラーブレイク”(色の分割)を実現し、クルマのように重心髙の低さも表現できたと思います」(マツダの寺島氏)
はたして、デザインと技術が高いレベルで融合して生み出された「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」。これまで世の中になかった新しい製品やサービスの提供をめざすクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake(マクアケ)」で、21年7月6日から“応援購入”がスタートする。発送は22年3月から。
日本製にこだわったこのドライビングシューズ。600足限定で、価格は4万4000円。サイズは24.5cmから28cmまで。カラーは、グレー×ブラックの1色のみ。先着100名分は限定先行価格として3万5200円(同)で発売されたものの、一瞬で売り切れとなっている。
Makuake(マツダ/ミズノドライビングシューズのプロジェクトサイト)
https://www.makuake.com/project/drivingshoes/
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ミズノ株式会社
https://www.mizuno.jp
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MAZDA COLLECTION(マツダオフィシャルサイト)
https://www.mazda.com/ja/collection
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問い合わせ先
マツダコールセンター
Tel.0120-386-919(平日9:00〜17:00、土日祝9:00〜12:00 13:00〜17:00)
https://www.mazda.co.jp