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CAR /
IMPRESSION
2021年3月5日
新型BMW3シリーズのベーシックモデル「318i」に試乗|BMW
BMW 318i|ビー・エム・ダブリュー 318i
新型BMW3シリーズのベーシックモデル「318i」に試乗
2019年にフルモデルチェンジを受け7代目へと進化したBMWの屋台骨ともいえるミディアムセダン「3シリーズ」。同モデルのエントリーグレードとして500万円を切る価格で2020年8月に発売された318iに、モータージャーナリストの小川フミオ氏が試乗した。
Text by OGAWA Fumio|Photographs by KAWANO Atsuki
タウンスピードでの快適性が魅力
セダンばなれというけれど、いいセダンの人気は衰えていない。ここらで一度セダンに乗ることを考えては? たとえば、BMW3シリーズがある。日本の路上では十分余裕あるサイズのボディを持ち、動力性能も高い。また、ロングノーズにショートデッキというスポーティセダンの定石ともいえるプロポーションが魅力的だ。
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日本でのラインナップが多彩なのも、このクルマのアピール度が高いゆえんだ。カタログを見ても、上には3リッター6気筒に4WDシステムを組み合わせた「M340i xDrive」。プラグインハイブリッドモデルもある。ここで紹介するのは「318i」。ベーシックモデルだ。
115kW(156ps)の最高出力と、250Nmの最大トルクを発生する1998cc直列4気筒エンジンは、8段オートマチック変速機を介して後輪を駆動。BMWファンにはおなじみのメカニカルレイアウトだ。
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318iのいいところは、タウンスピード(市街地を走るぐらいの速度域)での快適性だと思う。サスペンションシステムは、ゆっくりと動き、カドのない乗り心地を提供してくれる。ドライバーズカーとしてもいいし、ファミリーユースにもいい。
ステアリングホイールは、昨今のBMW車の常として太い。ここが面白い点。いまでは、太巻きのクルマが多くなってきたのは、ご存じだろうか。先鞭をつけたのがBMW。日本のメーカーのデザイナーは、「爪を伸ばしている女性陣には“ぐっと握りしめる必要がないので嬉しい”と評価されるはず」と感心していたものだ。
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まあ、そこまで考えて太くしたかどうか。この3シリーズ導入時に海外でプレス向け試乗会があったとき、残念ながら明確に答えてくれる人はいなかった。なにはともあれ、握りやすいのは事実だ。