新型BMW3シリーズのベーシックモデル「318i」に試乗|BMW
CAR / IMPRESSION
2021年3月5日

新型BMW3シリーズのベーシックモデル「318i」に試乗|BMW

489万円という比較的親しみやすい価格がメリット

ホールド性に優れるシートに身をおちつけると、従来の3シリーズとは一線を画した造型だ。理由は、いわゆるコネクティビティのため。計器盤はデジタル表示となり、ダッシュボード中央には10.25インチのモニタースクリーンが備わる。
「オーケイ、ビーエムダブリュー」との呼びかけで作動する対話型コマンドを受け付ける「BMWインテリジェント・パーソナルアシスタント」が搭載されていて、運転の障害になったり乗員の安全と関わったりすること以外、命令型の発話で操作できる。
メルセデス・ベンツのMBUXと似ているシステムだ。実はメルセデス・ベンツで、チーフテクニカルオフィサーを務めるバイスプレジデントのサジッド・カーン氏は、BMWでこのシステムの開発に携わったあと、メルセデス・ベンツにヘッドハントされたという事実もある。
BMWのシステムでは、いちいち「オーケイ、ビーエムダブリュー」でシステムを起動するのは、面倒くさいし、ときとして気恥ずかしいという人のため、自分で好きな発語を登録することができる。こそっと「オーケイ」でもいい。
そういえば、新しいメルセデス・ベンツEクラスで採用された「MBUXインテリアアシスタント」システムでは、指でV字を作ってセンターコンソールにさっとかざすと、車内用のカメラがコマンドととらえプリセットされた機能を起動させる。それも無言で行われる。これからは発語でなく、無言のほうへ進むのかな。
489万円という比較的親しみやすい価格は318iのメリットであるいっぽう、318i M Sport(559万円)の少し硬いけれど締まった足まわりによる乗り味は捨てがたいし、もっとエンジンパワーが欲しい人には、135kW(184ps)と300Nmの320i(538万円~)や、さらに上をいく190kW(258ps)と400Nmの330i M Sport(647万円)という手も。
318iを皮切りに、さまざまな仕様をいろいろと用意してくれているBMW。そのコンセプトは、クルマ好きにはとても喜ばしい。好みのモデルを見つける楽しさがあるからだ。
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