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2022年2月1日
新型フォルクスワーゲン ゴルフTDIに試乗──運転そのものを楽しみたい人に|Volkswagen
カーブを曲がるときなどの楽しさはガソリンエンジン車と共通
運転席に乗り込んでも、10インチの液晶モニターをダッシュボードに備える、新世代ゴルフの“景色”は、ガソリンモデルと共通だ。ディーゼルモデルだとあらかじめ知っていれば、エンジン回転計のレッドゾーンが4500rpmあたりから始まるのに気がつくかもしれない。エンジンを始動させても、特有のカラカラ音は低く、その時点でも気がつかなくても不思議でないぐらいだ。
新型ゴルフのガソリンエンジンは、電気モーターを使って発進時などにトルクをおぎない、よりスムーズな加速をめざしている。アウディA4のディーゼルエンジンも同様だ。ゴルフTDIはこのようなマイルドハイブリッド化はされていないものの、御殿場の街中を走ったかぎり、私は不満をまったく感じなかった。
シャシーのよさ、つまりカーブを曲がるときなどの、楽しさは、ガソリンエンジン車と共通。ステアリングホイールを切ったときの車体の動きは素早く、ドライバーの行きたい方向へとすかさずクルマは向きを変えてくれる。
市街地走行が多い人は1リッターのガソリンエンジンでもいいだろう。ときどき高速走行もという人なら、1.5リッターガソリンという手もある。ディーゼルは、ちょっと意外な結論かもしれないけれど、運転そのものを楽しみたい人に向いている。
ゴルフTDIの価格は「Active Basic」の344万4000円から。今回試乗したのは「Active Advance」なるモデルで、ヘッドアップディスプレイ、ダイナミックコーナリングライト、パークアシスト、LEDマトリックスヘッドライト、インフォテイメントシステム「ディスカバープロ」、キーレスエントリーシステムなどをそなえ、価格は398万9000円だ。
ガソリンモデルで、同程度の装備レベルをみると、1リッターの「eTSI Active」の「ディスカバープロ」搭載モデルが358万9000円、1.5リッター「eTSI Style」の「ディスカバープロ」搭載モデルが395万8000円。ゴルフのポテンシャルの高さを感じさせてくれるという点を含めて、TDIの魅力は光る。
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