Audi A6 Hybrid|アウディ A6 ハイブリッド 新型A6にはやくもハイブリッドが誕生!
Audi A6 Hybrid|アウディ A6 ハイブリッド
ハイブリッドアウディの第二弾!
アウディは、先日公開し来年初頭の発売を決定している新型“A6”のハイブリッドモデルをはじめて公表した。
文=松尾 大
Q5同様のハイパフォーマンスなパワートレイン
先日のロサンゼルスオートショーで発表されたQ5ハイブリッドにつづき、アウディ車にとってふたつ目となるハイブリッド、「A6 ハイブリッド」が登場した。155kW(208ps)を発生する2.0リッターTFSIエンジンと、33kW(44ps)を発生するモーターによるパラレル式ハイブリッドシステムを採用し、より高効率なパワートレインを実現させたという。
エンジン+モーター、トータルでのスペックは最高出力180kW(245ps)、最大トルク480Nm(48.9kgm)となっており、モーターはエンジンの直後、8速ティプトロニックのトルクコンバーターの上部に収められ、前輪を駆動させる。
バッテリーは1.3kWhの電力を蓄電し、名目39kWの電力を供給する軽量かつコンパクトなリチウムイオンバッテリー。このバッテリーはラゲッジルーム内に搭載されており、それによりクラッシュしたさいにも衝撃にたいする保護に効果的である。また、バッテリーが最適な温度帯で作動するよう、バッテリーケース内には空調が備えつけられている。
「4気筒エンジンの燃料効率とV6のパワー」を謳う同車の加速性能は、0-100km加速7.3秒、最高速度238km/hで、燃費6.2ℓ/100km、CO2排出量142g/kmとなっている。またEVモードも選択することができ、その場合は最高速度100km/hで最長3kmの走行が可能である。
BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーをあらわしているのはご存知だろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。
しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。
1964年末にフォルクスワーゲン傘下におさまったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送りだす。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏づけられたダイナミック性能、エレガントなデザイン。そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。