PORSCHE Cayenne S Hybrid|ポルシェ初、量産型ハイブリッドモデル
PORSCHE Cayenne S Hybrid|ポルシェ カイエン S ハイブリッド
ポルシェ初の量産型ハイブリッドモデルが登場
ポルシェは、ニューヨークモーターショーにおいて、ポルシェ初となる量産ハイブリッドモデル、「カイエンS ハイブリッド」を発表した。
文=ジラフ
モーター+エンジンで最高出力380ps、最大トルク59.1kgmを発生
このハイブリッドモデルに搭載されるシステムは、直噴3.0リッターV型6気筒スーパーチャージャー(333ps)にモーター(47ps)を組み合わせたパラレル式フルハイブリッドシステム。
モーター+エンジンでの最高出力は380ps、最大トルクでも59.1kgmを発生し、同時に発表されたV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する「カイエンS」に匹敵する動力性能を実現しているという。またモーター単体でも時速60km/hまでなら数キロの走行が可能。
気になる欧州複合モード燃費は12.2km/ℓ、CO2排出量でも193g/kmという環境性能をも併せ持っている。カイエンS ハイブリッドのアメリカでの販売は、今秋とアナウンスされている。
BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。
自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。
現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。