Audi Q5|オンロードでもオフロードでも(前編)
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2015年2月24日

Audi Q5|オンロードでもオフロードでも(前編)

Audi Q5|アウディ Q5 (前編)

オンロードでもオフロードでも

アウディ ジャパンが、これまでになかったカテゴリーの新型車「Q5」を、2009年5月21日に発表した。SUVなのだけれど、車高を低めの1650mmにとどめ、セダンの躍動感をもった、オンロードでもオフロードでも使えるクルマというのが特徴だ。

文=小川フミオ写真=河野敦樹

ライバルとは一線を画すアグレッシブで軽快なイメージ

4ドアにハッチゲートを備えたQ5のラインナップは2つのモデルからなる。ターボチャージャーを備えた2リッター4気筒ガソリン直噴エンジン搭載の「2.0TFSIクワトロ」(569万円)と、3.2リッターV6エンジンの「3.2FSIクワトロ」(660万円)。名称からわかるとおり、どちらもフルタイム4WDシステム「クワトロ」が組み合わされている。

Q5を強く印象づけるのは、ルックス。アウディファミリーの一員であることを示すシングルフレームグリルと、これまでのセダンとはまた異なったデザインが採用されたLED内蔵ヘッドランプなどによって、「セグメントのなかでもっともスポーティ」とアウディが言うとおり、ライバルとは一線を画す、アグレッシブで軽快なイメージを作り出している。

「技術による先進」を謳うアウディだけに、Q5は、動力性能、燃費、そして安全性の各分野で高いレベルに達している。

燃費低減のために、エンジンには「アウディバルブリフトシステム」を採用。吸気側のバルブのリフト量を2段階に可変制御する機構が備わっている。これによって効率のよい燃焼を行い、結果、燃料消費が5パーセント抑えられたとアウディではする。

「アウディドライブセレクト」をオプションで用意

211psの2.0TFSIクワトロには7段、270馬力の3.2FSIクワトロには6段の「Sトロニック」トランスミッションの採用も、わずか数百分の1秒というギアチェンジをふくめてパワーのむだをなくし、マニュアルの上をいく燃費効率を実現している。

どちらのモデルにも「アウディドライブセレクト」がオプションで用意される。「コンフォート」「ノーマル」「ダイナミック」と3つのモードが用意され、エンジンのスロットルレスポンス、変速ポイント、ステアリングのパワーアシスト量、ショックアブソーバーの減衰力、ステアリングレスポンスが、3通りに変更できるシステムだ。さらにこれらの要素を任意で組み合わせられる「インディビジュアル」なるモードも設定されている。

安全面では、衝突時に乗員を保護するエアバッグのシステムの技術が注目に値いする。前席のスライドレールにセンサーを内蔵することで、乗員とエアバッグの距離を測り、衝突時にどれぐらいの力でシートベルトを締めて乗員の前方移動を抑えるか、クルマが計算する統合安全システムが採用されている。

アウディコミュニケーションセンター
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