今年のAudi nightはオペラ『魔笛』鑑賞とアフターパーティ

オーストリアのザルツブルク。歴史のある小さく美しい街だ。それはユネスコ世界遺産に、旧市街と歴史的建造物が「ザルツブルク市街の歴史地区」として1996年に登録されたことからもわかるだろう。

この街で毎年、夏シーズンに催されているのが、ザルツブルク音楽祭だ。この街は古典派音楽の代表、（ヴォルフガング・アマデウス・）モーツァルトの生誕の地であることでも有名で、この音楽祭はそれを記念したもの。世界最高峰のオーケストラや指揮者、ソリストが集まることで知られ、またオペラなど演劇部門の充実も有名である。フォーマルな雰囲気がただよい、高級かつ衆目を集める世界的な音楽祭なのだ。

Audiはそのザルツブルク音楽祭において、15年以上メインスポンサーを務めている。そしてお互いに友好的でみのりある関係を築いてきた。今年ももちろんスポンサードしている。ザルツブルク音楽祭が特別な雰囲気を持つ理由は、音楽祭の長い歴史と高いクオリティ、そして創造的な視点。それらはAudiの姿勢と完璧に合致する。これこそがAudiがメインスポンサーを務める理由である。

Audi AG 取締役会会長であるルパート シュタートラー氏は、こう語っている。

「芸術や文化が個人の生活を豊にする──それはAudiの従業員にもあてはまります。“技術による先進”をブランドスローガンとして掲げるAudiもまた、芸術や文化活動に携わる人たちと同様に、クリエイティビティを拠りどころとしているのです」

企業が文化活動などをサポートをするにあたり、その活動の質と、国際的な知名度が重要となる。新旧のプロジェクトや活動、また重要な点は、サポートする文化活動へ、企業の従業員がかかわれるということにある。

Audiの場合、文化活動サポートの焦点は、クラシック音楽、とくに音楽祭のサポートだ。グローバル企業のひとつとして、社会への貢献を担う責任があると考えている。

音楽と演劇の世界的な芸術祭、ザルツブルク音楽祭とAudiとは、クオリティや革新性からみて、理想的な組み合わせだろう。なぜなら世界的に最高峰のアーティストたちにが集結するが、それでいて型破りな舞台や演目の数かず……。そのなかで2006年、ザルツブルク音楽祭のハイライトのひとつとして“Audi night”がはじまったのだ。

モーツァルト生誕地で催されるAudi nightの至福

毎年、Audiによって世界中から200名以上の顧客、また各メディアスタッフ、セレブリティなどたくさんのゲストがAudi nightへ招待される。2006年からはじまったこのプレミアムな催しは、ザルツブルク音楽祭のひとつの目玉となっている。ブラックタイのフォーマルな雰囲気のなか、Audi nightは幕を開けた。会場は「フェルゼンライトシューレ」。

カクテルレセプションからはじまり、今年はオペラ『魔笛』を鑑賞。オーケストラが生演奏する、3時間半にわたる演目で、インターミッションをはさみつつ、夜の11：00近くまでゆっくりと堪能した。クラシカルなものを想像していたが、モダンな斬新な演出が革新的であった。

Audiは文化活動へのサポートを、コミュニケーションの最良の方法のひとつととらえている。それは長期的に支援をすることが重要で、ザルツブルク音楽祭でも実現しているように、クラシック音楽のよきパートナーとしてありつづけているのだ。

今年、この特別な夜には、Audiの頂点に位置するフラッグシップモデルであるAudi A8による、招待客を湖畔に建つホテルとザルツブルクの街へ送迎するシャトルサービスも提供された。何台ものAudi A8が走るその姿は、なんとも豪華かつ壮観であった。ご存じのとおりAudi A8は、メルセデス・ベンツ SクラスやBMW 7シリーズをライバルとする、AudiのDセグメント（全長5ｍ以上）に属する最上級モデルである。アルミボディで軽快に走るA8の室内は、じつに静で快適そのもの。“技術による先進”を標榜するAudi……だからこそ表現できることで、その体験はじつに魅力的だった。